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3.20緊急シンポジウム ハンセン病に対する |
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同情より理解を |
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20日午後、東京・霞ヶ関の弁護士会館でハンセン病問題のシンポジウムが開かれました。各地で反戦デモや集会が開かれれ、小雨が降る寒い日でしたが、会場には百人近い参加者が集りました。
熊本・菊池恵楓園の太田明・入所者自治会長から黒川温泉事件の報告がありました。 1 宿泊拒否された被害者が、いつの間にかアイスターをいじめる加害者にすり変わっていた。 2 アイスター側の態度が謝るのか、謝らないのかはっきりしないので、謝罪拒否したところ、そこだけを見て怒ったテレビの視聴者や新聞の読者から「謝っているのに、なぜ拒否するんだ」と自治会に抗議の電話や手紙が相次いだ。 アイスターの謝り方について、熊本県の馬場弁護士が次ぎのような例え話しをしていました。「同級生(入所者)を殴った生徒(アイスター)が、自分は悪くないと言い張っていたのに、学校側に責任を追求されると、自分じゃなくて、人をぶったこの手が悪いというようなものだった」。責任逃ればかり考えるアイスター側の誠意のなさが、強く感じられます。 3 抗議の電話や手紙の中には、回復者を誹謗中傷するものが多くあり、言葉の暴力に傷つけられた。 4 らい予防法は廃止されても、隔離政策はまだ生きているのではないか。 5 今回のような事件が起こらないよう、国は、ハンセン病に対する啓発活動を、積極的に、組織的に進めてもらいたい。 |
| 九州大学法学部大学院の内田博文教授は、基調報告で「回復者が同情の対象であるうちは受け入れるが、権利を主張して立ち上がると反発するのは、差別意識のない差別・偏見で、国によって政策的につくられたものであり、根深い。これまで、やるべきことをやらなかった国、医学会、法律家、マスコミの責任は大きい」と言っています。 |
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居直るアイスター本社へ断固、抗議を!
あれこれ理由をつけて差別行為を正当化するな! |
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11月18日の報道によって明らかになった、アイレディース宮殿黒川温泉ホテルによる「宿泊拒否」という悪質な差別事件は、一ヶ月を経てなお、ホテルと本社アイスターによる不誠実極まりない対応が続いています。
一連の対応は、今や差別の二次被害を引き起こし、療養所入所者のみならず、退所者や非入所者、家族も含めて、強い憤りの声が渦巻いています。 |
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● 日 時 12月25日(木) 午後3時 |
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ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会
福祉運動・みどりの風 |
| 株式会社アイスター 代表取締役 江口忠雄殿 |
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抗議ならびに申し入れ書
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| 去る11月18日のメディアによる報道以降、貴社ならびに貴社の経営するアイレディース宮殿黒川温泉ホテルが、国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の入所者に対して宿泊を拒否し、あまつさえ「宿泊拒否はホテル業として当然の判断」と居直っている事実を知り、私たちは強い憤りを持って事態の推移を見つめ、一人一人が抗議の意思を表明してきました。 貴社による宿泊拒否は、重大かつ悪質な差別行為であり、こうした行為こそがハンセン病者に対する長きにわたる過酷な隔離撲滅政策を一方で支えてきたものだと言えます。その事に対する貴社自身の真摯な反省と謝罪を抜きに、他の宿泊客との調整問題や、県・国など行政の問題にすり替えることは、責任逃れの詭弁以外の何ものでもない、と断じざるを得ないものでした。 また、貴殿におかれては、このかん全国の療養所を訪問したと聞き及んでおりますが、この宿泊拒否という差別行為・人権侵害行為は、単に当該の菊池恵楓園入所者や他の療養所入所者に対する差別・人権侵害行為であるばかりか、依然として厳しい差別と偏見の中での生活を余儀なくされている療養所退所者や非入所者、家族に対しても、深刻な差別・加害行為として波及してきたのです。 |
| さらに付け加えるならば、貴社がこの一ヶ月にわたり取り続けてきた、「宿泊拒否はホテル業として当然の判断」という姿勢と言説は、同じように差別と人権侵害を受けてきた他のマイノリティー集団に対する社会的な差別意識を、あらためてかきたてる効果をもたらすものでした。貴社の差別・人権侵害行為とその後の居直りは、重層的で深刻な二次被害を引き起こしてきた、という事を肝に命ずるべきであります。 私たちはこの間、らい予防法による被害に対し国家賠償を求める裁判を提起した療養所入所者・退所者・遺族・非入所者等、訴訟原告たちのたたかいに連帯し、全国各地で取り組みを行ってきた市民団体です。 ハンセン病者とその家族に対する過酷な迫害と撲滅政策を支えてきたものは、らい予防法による国の絶対隔離政策と同時に、療養所の外側にいた私たち市民の側の無関心や差別・偏見でもあったのではないか、そのような問題意識から、裁判支援のみならず様々な活動や交流を続けてきました。そのような中、貴社による「宿泊拒否事件」を目の当たりにし、私たち自身も決して看過する事の出来ない差別事件として、あらためて強い怒りを禁じえませんでした。 |
| そしてメディアによる報道から一ヵ月後の12月19日、貴社は「宿泊拒否に至った判断は間違いであった」とようやくその誤りを認め、全療協に対して謝罪文を提示するに至り、謝罪受け入れと和解が進展しています。 しかし、貴社の「謝罪」はホームページなどを見ても明らかなように、問題発生当初の強硬な居直りの姿勢がどのような経緯で変化し、今日の「謝罪」に至ったのか不鮮明な点も多く残されています。 また、今後再発防止策や社内研修等を具体的にどのように実践していくのか明らかでなく、謝罪が言葉やポーズではなく、真に中味の伴うものになっていく事が改めて問われてしかるべきであると考えます。 私たちは、貴社ならびにアイレディース宮殿黒川温泉ホテルによる、ハンセン病者に対してとった「宿泊拒否」という重大な差別・人権侵害行為に抗議の意思を表明しつつ、ようやく示された貴社の「謝罪」表明が意味あるものとなるよう、一連の経過についてつまびらかにし、再発防止のための今後の具体的な取り組みについて明らかにし、十分な説明責任を社会的に果たすようここに申し入れます。 なお、本申し入れ書に対する貴社よりの回答を、12月31日までに当会までお寄せ下さる様、重ねて申し入れます。 |
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2003年12月25日
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ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会
代 表:田中 等 副 代 表:酒井 義一 西浦 昭英 事務局長:松崎 功 |
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アイスター本社へ抗議と要請
全国から30名が参加 |
| 年の瀬も押し迫った12月25日、ハンセン病者に対する「宿泊拒否」という重大な差別・人権侵害をおこなったアイスター本社に対して、抗議と要請の行動が行われました。私たちハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会と大阪の福祉運動・みどりの風の呼びかけに対し、退所者7名をはじめ全国の仲間たちが応えてくれ、共同行動として取り組まれました。 東京港区にあるアイスター本社において、江口忠雄社長に参加者一人一人が抗議の意思を伝え、きちんとした経過説明と、再発防止に向けた責任ある謝罪を求めました。 アイスターとホテル側は、紆余曲折の末、12月19日に至りようやく全療協への「ご回答」の中で、「謝罪」表明をおこない、「宿泊拒否」の判断の誤りを認めてきました。しかし、この19日付のアイスターの「ご回答」は、具体性に乏しく、依然として弁解がましい言い回しが目立つものであり、参加者からはその点も含めて厳しい批判と追及の声が上がりました。 |
| また、退所者や非入所者、家族も今回の事件に対して心底憤っていること、社会の中で生きていく事の厳しい実態、今回の差別事件のもたらした衝撃や悔しさなど、東日本退所者の会のメンバーは切実に語り、今後のアイスター側の口先ではない実際の取り組みを見つめ続ける、と毅然と申し入れました。 アイスター側は江口社長が対応したのですが、他の役員は誰一人として出席せず、社長が先頭に立っているといえば聞こえは良いのですが、宿泊拒否の本社対応の当時の責任者であった江口氏(当時は広報室長)が、どこまで中味のある反省と謝罪が実行出来るのか、はなはだ心許ない印象を受けました。 また、多くの参加者から指摘された点として、メディアによる報道から一ヶ月以上差別を開き直ってきたために、二次被害が拡大したという問題です。宿泊拒否された当該者のみならず、アイスターの取ってきた不誠実な対応により、多くの関係者が被害を受け続け、菊池恵楓園自治会には部落解放同盟員の名前を詐称した、極めて悪質な(宿泊拒否は当然とする)差別手紙が送りつけられる事態にまでなったのです。 |
| 江口社長には、退所者や非入所者、家族の存在と怒り、そして私たち市民も憤っている事、一ヶ月以上に渡る居直りがもたらした二次被害の拡大等々について、認識を新たにして貰うと同時に、このような結果をもたらした経過を明らかにし、今後の再発防止や社員研修の具体的取組について、きちんと説明責任を果たすよう、繰り返し申し入れました。 今回、急な呼びかけにも関わらず駆けつけてくれた東日本退所者の会のメンバー、兵庫県宝塚市のらい予防法違憲国家賠償請求訴訟を支援する市民の会、真宗大谷派ハンセン病問題に関する懇談会、日本基督教団有志の皆さん、遠路より大変ありがとうございました。今後とも、手を携えてハンセン病問題の全面解決に向けて頑張りましょう。 |
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2003年12月29日
ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会・松崎功事務局長 |
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法務省人権擁護局(吉戒修一局長)が、ハンセン病元患者の宿泊を拒否した熊本県のホテルを、一両日中に旅館業務法違反容疑で告発する方針を固めたことが21日の新聞に載っています。らい予防法が廃止され、国賠訴訟で原告が勝訴し、国の過ちがあきらかにされても、ハンセン病に関する無知からくる偏見・差別は、なお残っています。テレビに出ていた恵楓園の自治会の人が「40年以上も前と同じだ」と怒りを込めて話していました。友人の回復者の一人は、「これまで社会から受けた人権侵害を考えると、起こるべくして起きたこと」と言っています。 |
| 18日 ハンセン病の元患者らを地元に招待する県の事業で、同県南小国町の「アイレディース宮 殿黒川温泉ホテル」が、22人の宿泊を拒否したことを、熊本県の潮谷義子知事が18日の定例記者会
見では明らかにし、人権侵害に当たるとして抗議をした。ホテルは宿泊拒否の方針は変えないという。県は「感染のおそれはないと再三説明したが、受け入れてもらえなかった」として、同日熊本地方法務局に経緯を
報告した。 県は今年9月、このホテルに11月18日に1泊する予約を申し込み、「25人程度で高齢者が多い」と伝えた。同月7日には、人数確認のやりとりの中で菊池恵楓園の入所者であり、ハンセン病の元患者らであることを説明した。 ところが、その後、ホテル側から「ほかの宿泊客に迷惑なので、遠慮して欲しい」と 電話があったという。 県は感染のおそれがないことを繰り返し説明。14日には県職員2人が、ホテルを経 営する東京の本社を訪ねて知事名の文書で抗議したが、15日に「社の方針」で宿泊を 断る電話があった。 |
| 19日 ホテルがハンセン病の元患者の宿泊を拒否した問題で、法務省人権 擁護局は、旅館業法違反容疑での刑事告発の検討を始めた。2万円以下の罰金しかない同法違反容疑での告発は極めて異例。事情聴取でホテル側が「ハンセン病への偏
見が残っている以上やむをえない」などと述べて改めようとしないため、悪質性が高い とみている。 19日午後 (事の重大さに気付いた)ホテル側では、代表が20日、元患者が入所している菊池恵楓園を訪れ、宿泊を拒否した 元患者などに直接会って、「宿泊を断ったことで大きな苦痛を与えてしまった。大変ご迷惑をお かけしましたと、率直におわびしたい」と話した。これに対し、前田総支配人からの電話を受けた恵楓園入所者自治会の太田明会長は「形ばかりの謝 罪は受けるつもりはない。謝罪の真意をきちんと説明してもらう」と語った。 |
| 19日夕 全療協の神事務局長が会見し「患者のほぼ全員が回復し、年間数人の新規患者も薬ですぐ治る時代なのに、差別事件が起きたことに大きな衝撃を受けた」と述べた。 |
| 20日 ホテル側が、菊池恵楓園を訪れ、これまでの経緯について謝罪した。しかし、園側は「人権を侵害した意識が薄い」などとして 謝罪の受け入れを拒否した。 |