労働経済学 第9回 高齢者の就業促進

1.雇用と経済構造

 急速に進行する高齢化のなかで、高齢就業シナリオ選択の必要性

 @社会としての負担軽減:高齢者が働けば年金の担い手に

 A若年労働力減少のなかで、負担の軽減に(平均寿命:男78歳、女85歳)

 

(出所)雇用政策研究会 2007.11.

 

 

 

 就業を規定する要因

 @なぜ働くのか(供給側)

 Aどのような人を雇うのか(需要側)

 


.高齢就業の動向

 6064歳の労働力率(男性)

 60年代から88年まで、ほぼ一貫して低下(82%→71%)、その後バブルで93年まで一時的に上昇したが、その後また低下。

(資料)総務省「労働力調査」

 

その理由 

 @自営業者減少

 A就業意識(年金の充実)

 

.供給決定要因

 @所得・余暇選好(所得水準が高まると、余暇への需要が増える)

 A賃金(高賃金の雇用機会があると働きに出る)

 B非勤労所得(年金の給付が増えると働かなくなる)

 C雇用制度(年功序列賃金が高齢就業を阻害する)

 

.需要決定要因

 定年制度

 30人以上の企業の9割が定年制度、そのうち9割が60歳定年制を採用している

 再雇用、雇用延長制度という継続雇用制度は、7割の企業が採用、ただし希望者全員はそのうち3割。つまり全員が定年後も働ける企業は全体の2割しかない

 

 60-64歳の有効求人倍率:0.45倍(2005年)

 

5.高齢者の需要決定要因

 年功賃金(ラジア)、年功序列

 

.公的年金制度

 在職老齢年金制度

  年金給付に年収制限を課すと大幅な労働時間低下を招く

 

テキスト ボックス: 年収テキスト ボックス: 年収

← 労働時間

 

余暇時間

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


7.年齢から自由でない労働市場

 総務省「労働力調査特別調査」(2000)では、55-64歳の50%が仕事に就けない理由として年齢を挙げている。

 アメリカ:雇用における年齢差別禁止法

 

.能力主義の保障は労働市場で

 能力開発と労働市場機能充実