いせひでこ『空の引き出し』
絵描きとしての自分。
むすめたち。
シベリアンハスキーのグレイ。
父親。
大人たちの汚いこと。
世知辛いこと。
怒り、悲しみ、喜び、すべてを、不器用に、けれど素直に描き出す。
空を、雲を見ることが大好きな絵描きが綴った、日々のエッセイとスケッチ。
雲に託したいせさんの心象風景。
「グレイ」シリーズを読むと、つい思い込んでしまうけれど、
いせさんの世界は、生活は、生き方は、グレイ一色ではなかった。
病気の犬も父親も、多大なる影響を与えながら、
けれど、いせさんの一部にすぎず。
時や空間を超えるいせさんの感性に、改めて感服する。
(04.02.06 日記より)