小林めぐみ『食卓にビールを』

奥様は、現役女子高生で、作家で、自称カリスマ主婦。
そんな彼女と、はちゃめちゃな宇宙人との交友録。


 

*** 1巻 ***
単純に、お馬鹿なノリが楽しいかも。
16歳のくせに、やたらめったら物理(?)に詳しいのは、
やっぱり小林さんの分身なんでしょうな。
とってもマニアック。
でも、何を難しいこと言ってんのかわかんねーよ、
という状態でもストーリーは楽しめちゃうのは、相変わらずさすが。
小林さんの持ち味は、こういうお馬鹿なノリと、
精密に重厚に世界を作り上げる真面目路線とあって、
わたしは後者の方が好きなのだけど、
だんだん前者が増えているようで、ちょっと悲しい。
ま、小林さんの生存証明だと思えばいいか。

(04.09.24 日記より)

 

*** 2巻 ***
パス!

 

*** 3巻 ***
3ヶ月ペースで新刊発行って、小林さんにあるまじき快挙(失礼!)。
まあ、雑誌連載だからなーと思ってなめてかかってはいけない。
だって、連載分はたった2本で、残りの6本は書き下ろしって、
変な短編集。
でも、2巻は短編2・3本+中編1本みたいなつくりで、
このキャラ・このテンションで中編はイマイチだと思っていたので、
すべて短編にした今回の方が成功。
あいかわらず物理オタクで、ノー天気に飛ばしまくっているが、
実はこのシリーズ、すんばらしく「隣実物語」しているので、
その構造にわたしは注目している。
だいぶこのテンションに慣れてきたので、もう何巻か出てもいいよ。
(でも重厚なお話も読みたいよ、小林さん!)

(05.03.12 日記より)

 

*** 4巻 ***
相変わらずのドタバタストーリー。
物理オタク度は低下傾向にあるけど、その分、他の雑多なオタク度が上がりまくってる。
なんか、商品名とかメーカー名とかバンバンでてくるけど、いいのかな。
余計な心配なんぞしてしまったり。

さて、物語の展開には、もうだいぶ慣れましたな。
読者も慣れたけど、主人公達も宇宙人があっさりさっくり出てきて、驚かない。
驚かないどころか、もはやほとんど宇宙人側にも隠れる気がない。
かと言って、はなから宇宙人がいるものとして話が始まるわけでなく、一応ことの起こりはごく日常的なところから。
その「日常な状況」から「SFな状況」への移行する瞬間、わたし的に言うと「隣実」の境界を越える瞬間が、心地よい。
たいした驚きを伴わず、ストンと「異世界」へ移動するのが、意外と心地よいのだ。

ある意味、こういう淡泊な対応というのは、現代人らしいというんですかねえ。

(05.12.04 日記より)

 

*** 5巻 ***
小林めぐみ『食卓にビールを』5巻、読了。
うーむ、また知らないうちに出ていたよ。
最近、小林さんのサイト更新されてないからなあ……情報元が止まっちゃうと痛いです。
小林さんの本は、書店で補充されないから、出たらすぐ買わないと手に入らないのに。

5巻は、書き下ろしが多いな。
というか、8本中6本だから、ほとんどじゃん。
このシリーズは、連載分の方が好きなので、ちょっと残念。
書き下ろし分は、どことなく面白さが弱いと思う。
ん〜、連載分より凝り過ぎているのかな?

書き下ろしが多いせいかどうかは分からないけど、
今回は全体にマニアック度&突拍子のなさ、が弱い気がする。
それとも、やはりもう5巻目、しかも4巻を読んでからさほど経っていないので、
慣れてしまったのかしら?
うーん、宇宙人のアホっぷりも、4巻の方がパワーがあったような気がするなあ。
……やっぱり、慣れ?

(05.12.25 日記より)

 

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