伊勢英子『画集「死の医学」への日記』


 

とうとう入手。
探し始めて1年半くらいか? 絶版品切れ、古本屋でも見あたらず。
でも、ついに古書店のネットで発見。世の中便利になったものだ。

この本を、なんの前触れもなく見たら、どんな感想を抱くか、もうわからない。
わたしは、伊勢さんの事情も、ついでに柳田さんの事情も、
そしてこの連載がどういうものであったかも、すでに知っているので、そういう目で見てしまう。
後半、女の子と父親風な組み合わせが増えれば、
まぎれもなく伊勢さんとお父さんのことだろうと思うし。

鉛筆だけで、これだけの絵を描き上げる。
しかも毎週、毎週。
死と直面しただれかのことを思いながら、その原稿にきっとうちひしがれながら、
そして、自分の父と、自分のことに置き換えながら。
きっと大変な労力と精神力を要したことだろう。
次第に、何か達観していくかのような様を感じ取れるのは、
なにも、その事情を知っているからだけではないと思うのだ。

(05.05.29 日記より)

 

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