江ノ本瞳『シェハキム・ゲート』

特殊能力を持つ少女、碧(ビー)とレヴィ。
ふたりにはなぜか、出会ったときから共有している記憶があった。
デジタルドラッグによってレヴィが招いた騒霊が、じわりじわりと碧を追いつめていく。


 

聖書(?)の暗喩が難しい!

『セシリア・ドアーズ』と同じように、近未来の、荒んだ連中の話。
しかも今度は、推定12歳の女の子が主人公。
ううむ、やれやれ。
その幼さのせいで、あまりにも現実味がなく、
ストーリーテラーとしてはちょっと残念だけれども、
話は、なかなか考えさせられる。
ドラッグや愛情や、変な宗教、他者との交わり……
『セシリア』と同じテーマが見いだせる。
江ノ本さんのことはよく知らないけど、
根底にこういうテーマを抱いている人なのかしらん。
ラストは、一応救われていると見ていいのかなあ。
ぎりぎりのところで、主人公は「負」の世界から抜け出したか。
(自分のことを悪魔だって言ってたのにね)
『セシリア』でもそうだったけど、
この世界をもう少し信じてみようと、最後に一応望みを残したってとこか。

(05.02.25 日記より)

 

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