SFファンタジーによくある、科学文明が失われ荒廃した世界が舞台。
謎の伝染病がはやり、人々はいつ我が身にふりかかるかもしれない死におびえている。
主人公たち3人は、「楽園」を求めて旅に出る。
個とは何か、生と死とは、そもそも「楽園」とは、幸福とはなんなのかを、それぞれに思い、探りながら。
人が人に惹かれあうこと、そうなることへの心の変化、ある特定の人々を差別し虐待すること、意味のない優越感、自分の居場所を求めること、科学と自然……多様な要素が盛り込まれているが無理なくまとめられている。
ファンタジーとしての「しかけ」もけっこううまい。
それだけに、最後がちょっと強引なのがもったいないなーと思ってしまうのだけど。
(05.9.15 日記より)