伊勢英子&柳田邦男『見えないものを見る──絵描きの眼 作家の眼』
絵描き=伊勢英子、作家=柳田邦男。
「ものを見る」ということ。
ただ漫然と「見る」のではなく、「捉える」ということ。
しかも、「本質を捉える」ということ。
本質と言っても、その人によって異なる。
実は、「自分にとっての真実を感じ取ること」→「自分を見つめ直すこと」なのだと。
そう。『はじまりの記憶』へ繋がっているのだ。
伊勢さんは、やっぱりすごい。
極限まで、追い求めようとする人。
自分を許そうとしない人。
その精神エネルギーはどこから湧き出てくるのか。
わたしなんか、すぐに妥協してしまうのに。
「泣かないために描いている」というところ、鳥肌が立った。
しかも、それでも泣いてしまったとき、悔しい、というのだ。
自己の精神の昇華みたいのが、絵によってなされているのだろうか。
それさえも超えて、あふれ出てしまう想いってどんなものなんだろうか。
そんな体験を、わたしもできるときが来るだろうか。
(04.07.07 日記より)