小川 洋子『偶然の祝福』

どうも幸せと縁遠い「私」を取り巻く、出会いと別れを綴る、短編連作。


 

ひとりの女性作家を軸にした連作短編集。
よりそう、犬、幼い息子、
そしてつきまとう「弟」。

主人公が自身の精神世界へ「引きこもろう」とする。
なんとなく、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に
雰囲気が似ているような気がする。

悲劇でもないが、ハッピーエンドでもなく、
最初、すこし扱いにくい物語だと感じたけれど、
次第に引き込まれていった。
バランスの危うい不思議な雰囲気の漂う世界。

あくまでも後ろ向きなのだけれど、
一応これは、ハッピーエンドなのかな。

(04.08.04 日記より)

 

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