尾川正二氏の『原稿の書き方』


 

真面目、理屈っぽい、堅い。
わたしの文章は、よくこう言われる。
文章に限らず、性格においてもそういうところがあるらしい。
本人としては、かなりずぼらでいい加減なヤツだと思っているのだが、文章は内面の反映だから、やっぱり堅苦しいヤツなのかもしれない。

ここ最近のわたしの記事は、いっそう上記の傾向が強いのではなかろうか。
実は、尾川正二氏の『原稿の書き方』を読んでいたので、いつもより「真面目」に作文に取り組んでみたのだ。
(もし、何も変化がなかったとしたら、たいした努力ができていないという証拠ですな)
1976年初版なだけに、内容には少々古い部分もあるが、たいへん勉強になった。
なによりも、「考えて文を書く」ということの大切さを改めて思い知った。
最近、あまりにも思いつきをだだ漏らしにし過ぎていたように思う。

鉛筆やペンではなく、キーボードで文を書くようになってから、
自分の文章がどんどんヘタクソになっているような気がする。
おそらく、あまりに簡単に書いたり消したりできるので、文字にする前に熟慮すことを、おろそかにしてしまっているのだろう。
手で直接書くならば、それなりに労力も使うし、いろいろ考えてから文字に表すことになる。
たとえば、小学生時代の作文。
原稿用紙の升目を最初から順番に埋めていって、ちゃんと文章を書けていたのだ。
後で戻って、部分的に書き直すということは、ほとんどしなかった。
表現のテクニックは稚拙でも、考えて書くということをフル回転で行っていた。
今思えば、「書く」ということに、一番純真で、真剣に取り組んでいた時期かもしれない。
テクニックはあるけれど内容が薄い、テクニックはないけれど内容が濃い、
どちらの文章が魅力的かは明白だ。

ユニークで軽快で面白い文、というのを書けるようになりたいと思っている。
それはそれで、目指しつつ、
たとえ堅くても、自分の考えを掘り下げることを忘れないようにしたいものだ。

(06.04.29 日記より)

 

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