杉本苑子『穢土荘厳』(上・下)


 

これ、大河ドラマでぜひやってほしい。
「天皇」と「血族」という日本独特の政治体制。
聖武天皇の治世をメインに、その大きなひとつの転換期を描いた作。
庶民から天皇まで時代の波に飲まれながら、何を考え、どう生きたのか。
さもありなん、と思わせてくれるところが、面白い。
もちろん、ほとんどが作者の想像によるわけだが、大胆に「断言」する書きっぷりが快活。
歴史小説の醍醐味だろう。
また、日本語の表現の豊かさを見せつけてくれた。
こういう巧みな文を書く人は、きっともう生まれないのではなかろうか、とさえ思う。

(06.12.03 日記より)

 

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