梨木香歩『エンジェル エンジェル エンジェル』(文庫版)

コウコは、熱帯魚を飼うかわりに、おばあちゃんの夜のトイレ当番を引き受ける。
深夜のおばあちゃんは、昼間とはうってかわって、生き生きと覚醒する。
まるで少女のように。そう、「さわちゃん」として。
コウコとさわちゃんふたりだけの神聖な時間と、熱帯魚の水槽の小さな世界。
おばあちゃんの少女時代の、甘く切ない記憶。


 

なんの説明もない、二重構造。
抵抗感なくさらりと読める、巧みな仕掛けがさすが。
天使か、悪魔か? 人の心を突いてくる。
きれいな文章にうっかり見逃しそうだけど、
そういえば、梨木さんの作品には、
「攻撃性」みたいなもんがいつも見え隠れするかも。

(04.03.03 日記より)

 

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