長〜い前振り(爆)を経て、いよいよ最後の作業…”露光〜現像〜エッチング” の説明である!!
が、その前に絶対守って頂きたい注意がある!!
前にも書いたが、廃液の処理はあなたの責任できちんと行なう事!!
エッチング廃液は産業廃棄物。そのまま下水に流したり土中に染み込ませたり…なんて事は許されない。 そんな事したら、環境に悪影響を与えてしまう(だから産廃に指定されている)。現像廃液は産廃では無いものの、 食酢で処理する様に取説にあるので、何らかの影響があるのだろう事は容易に想像できる。これについては仲々 実感がわかないが、エッチングをやるには遵守して頂きたい。もし誰かが無責任な処理をして、それが問題に なったらどうなるだろうか…是非ともそういう所まで考えて欲しい。
他にも、作業は注意をはらって行なって欲しい。とくにエッチング液の取り扱いには気を付けて!!下手に こぼしたりして、家のどこかの金具を溶かしたりしたら……。
注意は以上。この事さえ頭に置いてもらえればOK。とかく模型制作と言う趣味は周りに迷惑をかけがちなので、 なるべくなら迷惑にならない様にしたいですね(笑)。
エッチング作業を始める前に、作業場所についても書いておこう。
条件としては、”暗がり”と”水が使える場所”。暗がりと言うのは、洋白板の感光剤が、露光前に 反応してしまうのを防止するためで、「薄暗い所」で充分(要するに、直射日光や電灯の灯りが直に届かない 所)。水が使える場所、となると風呂場とか洗面所とか台所になるが、さすがに台所では 出来ない。お母ちゃんを敵に回すのは避けよう(爆笑)。そうすると風呂場か洗面所、となる。 とにかくパーツの水洗いを行なうので、水源が近くに有ったほうが都合が良い。これが作業場所に関する 絶対条件。現像液やエッチング液を湯煎する場合、お湯が沸かせる設備が有ったりするとなお便利(火の扱いは 注意!!)。現像からエッチングまでは一気に行なう方が都合が良いので、露光機の電源を繋ぐコンセントも有る となお良い。これらが一個所になくても、互いが近くに有ればそれでOKである。
因みに私の家は、2階にも小さい台所が有り、ガスコンロもコンセントも揃っているので、そこで作業している。 台所の例にもれず、シンクまわりはステンレスなので、エッチング液をこぼさないように古新聞を敷いて作業して いる。
早速、作業の説明を。まずは露光と現像だが、この作業は続けてやった方が良いので、ここでも一緒に解説する。
作業の手順は、
原稿編でも触れたが、洋白板と原稿のインク面は密着させる事。原稿は、 もちろん表と裏がずれない様にセットしよう。私の場合、原稿は、透明板にマスキングテープで貼り付けている。 また、洋白板を挟む時もずれたりしないように。原稿セット前に、あらかじめ板同士を本みたいに開く様に テープ(黒のビニールテープを使っている)で一辺を繋げている。洋白板をセットしたら、板の周りを黒ビニール テープでガッチリと固めるように貼りあわせる。このテープは、洋白板と原稿を密着させる目的の他に、横方向 から光が入り込むのを防ぐ意味もある。まあ、露光機を使う場合は、ほとんど真上方向からしか光が入らないので そんなに気にする事も無いだろうが、万が一と言う事もありうるので、ここは念には念を入れておこう。
露光時間は、私が使っている露光機の場合(※サンハヤト製”ちびライト”)、製造後3ヶ月までの感光基板を
透明フィルム(で描いた原稿)で焼き付ける場合の露光時間は6分となっている(製造からの経過月数で時間も変化
する)が、私は光源ランプ点灯のタイムラグを考慮して、タイマーをちょっと長めに(30秒くらい)設定している。
露光を終え、原稿を取り払った洋白板のレジスト膜(感光剤の層)には、青の濃淡でパターンが現われている。
濃い青の部分が、感光して硬化したパーツ部分になる。
さて、表・裏と露光が終わったなら、間髪入れずに現像してしまおう。30℃に暖めた現像剤(暖める
時は、湯煎か専用のサーモヒーターを使う事。直火は厳禁!!)に洋白板を浸すか、スプレー式の現像剤を
吹き付けて行なう。光の当たらなかった部分(薄い青部分)のレジスト膜を溶かす作業が、ここで言う「現像」
である。
だがその前にやっておかなければならない事がある。サンハヤト製の洋白板には、透明フィルムの
保護膜がかぶさっているので、これを剥がしておく事!!でないといつまでたっても現像されない。私
はいつも忘れる(笑)。で、いつも慌てる(爆笑)。反応はすばやく進むので、頻繁に水洗い
を行なって、現像の進み具合を細かくチェックするようにしよう。現像はムラになりやすい。細かい部分は
仲々反応が進まないことがあるので、そういう部分は筆で現像剤を塗って現像すると良い。全ての薄青が溶け
きって銀色になれば現像完了!!洋白板は晴れてお天道様の元に堂々と居られる身になりましたとさ(爆)。
…ようするに、ここまで来れば、洋白板を明るい所に放置しても大丈夫、と言う事。
完全に現像できなかった部分がある場合、もし可能であれば針などで引っかいてレジスト膜を剥がしてしまおう。 あと、ちょっと付け足しておくと、現像前(露光前)の洋白板の取り扱いは暗い所が原則だが、短時間であれば (2分くらい)明るい所にさらしてしまっても平気である。
いよいよ、最終局面の最終局面。いらない金属部分を溶かしてエッチングパーツをGetだゼ!!
最初に、エッチング液は40℃に暖めておこう(クドイ様だが、直火は厳禁!!必ず湯煎かサーモヒーターを
使うこと)。液が適温になったら、洋白板を中に投入する。腐食は緩やかに進むので、現像の時とは
違って、いちいち水洗いしなくとも進み具合をチェック出来る。定期的に洋白板をひっくり返して、表裏が均一に
溶けるように注意する。
ほとんどの不要部分が溶けきったら、そこで洋白を水洗いしてしまおう。まだ太い部分が有ったり、完全に
溶けきっていない部分もあるだろうが、現像の所でやったのと同じように、そういう部分にはエッチング液を筆で塗り、
溶かすと良い。この時、現像時に使った筆を使わない事。それぞれに専用の筆を用意しておいてあげよう。
ここに至り、ようやく自作エッチングパーツがカタチになった!!!!が、まだ終わらない(あうう)。
完全にパーツが仕上がったら、50℃に暖めた現像液を用意しよう。それに完成したパーツ(のシートね)を 浸し、かぶさっているレジスト膜を取り除く。液にいれてしばらくすると、青い膜が浮いてくる。変に扱って パーツを駄目にしてしまわない様に、作業はゆっくり丁寧に。
これで全作業終了!!
(「チューボーですよ!!」の堺正章ふうに)自作エッチングパーツの完成です!!!!
エッチング液は、金属を腐食させていく度に、液が劣化していく。劣化すると、反応が鈍くなるので早め早めに 液をまるごと新しくしていくと良い(サンハヤト製エッチング液の箱に、一応の目安が書いてある)。廃液は どうするか、もうお分かりですね!?丁寧な説明書が付いてくるので、処理方法は省かせて頂きます。悪しからず。
実際に、露光からエッチングを経て、パーツが完成するまでは、そんなに時間はかからない。色々と制約があるが、 問題なく作業が行なえる、と言う人は、今までのクドい説明(自分で言うな)から要点を拾っていって、あとは 各自で実践していって欲しい。あとは”トライ&エラー”、ミスがあってもそれは貴重な授業料となるはず。
イマイチ分からない事があれば、遠慮なく私までメール下さい。
現像液、エッチング液といっしょに、現像時、エッチング時の汚水も一緒に処理する。実は、これは最初良く 分からなかったので、サンハヤトに問い合わせた所、「一緒に 処理するように」とのこと。パーツを洗うときは流水を使うのは避けよう。洗面器に水を張って、そこで洗う ようにする。また、その時も、頻繁に洗ったり、大量の水を使わない方が良いかも。
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