前の章では、模型用のエッチングパーツについての私見を 書いている。本題に入る前にことわっておきたいが、別に私は市販のエッチングを否定 している訳では無いし、その気も無い。値段と流通とアイテム種類が改善されれば、私はむしろ 市販品の使用を奨めたい(品質や精度についても、市販品の方が総合的に良いし、最も手間がかから ない)。今の段階では値段…と言うより費用対効果の悪さ(無駄が出やすい&あるパーツが足りなく なる)、所によっては入手が難しい、海外&現用艦艇用パーツの数が少ない…という、改善されつつ あるものの、無視出来ない問題点が確実にある(と感じている)ため、もし可能なのであれば自分 で作ってみてはいかが、と提唱しているのである。まあ、前からちょくちょく書いている が、エッチング自体、「だれにでも出来る」ものでは無い。実は、これは自作エッチング の最大の問題である…(というより、「最大のしょーもない問題」だ)…。
模型用エッチングパーツを作る場合、エッチングは必ず”フォトエッチング”となる。要するに、 エッチングする金属板に、パーツのパターンを描いた原稿を「写し」て、それを腐食させてパーツを 作るのだ。言ってみれば、金属板に「マスキング」をして、金属を溶かしてマスク部分を残す、 それがエッチングパーツの作り方なのである。
まずは、その焼き付け用の原稿を作成するのに必要なものを挙げていこう。
以上が、原稿作成に必要な機材&素材一式。私の場合、パソコンはショップブランドのDOS/V、 プリンタはまだSPEED(←解散は惜しいよ、絶対)がCMやってた頃の(←関係ない)EPSON社の インクジェットプリンタ”Colorio MJ-520C”、使っているCADソフトは”Lillicad”と言う フリーウェア、という構成である。OHPフィルムはKodak社製インクジェット専用OHPフィルム (A4サイズ・20枚入り)。
プリンタは、印刷時の解像度が高い方がキレイに、また細かいパターンも鮮明に印刷する事が
出来るが、あまり細かいエッチングは製作が難しいと言う事(特に手作業では)をお忘れなく。
因みに、インクジェットよりレーザプリンタの方がキレイに印刷できる。これから購入すると
言う人は考慮しておこう(ちょっと高め)。使う素材にもよるが、自作エッチングのモールド
の限界は強度との兼ね合いも見て、0.1mmが限界であろう。OHPシートは、使うプリンタの
印刷方式に対応したものを使うこと。OHPシートは、大抵のパソコンショップに置いてあるはず
なので、探すのには苦労はしないと思う(値が張るので注意)。
あらかじめここで断っておくが、続く原稿編でも書いている
が、ソフトの使い方にはいちいち触れないので、こればかりは各自で習得して頂きたい。
お次は、エッチングパーツそのものを作る材料、素材、道具などの説明。ここで説明している
ものは、(株)サンハヤトという、エレクトロニクス
関連パーツを取り扱っているメーカが販売している。取り扱い店などの情報
は、サンハヤトのサイトを見て頂きたい
(カタログ請求も出来る)。探せば色々あると思うが、サンハヤト製のものが一番手に入り易い。
以上が、エッチングに必要な主な機材と材料である。エッチング液や露光機など、一般的で ない物が大多数を占めており、これは自作エッチングの障害の一つとなっている。あとひとつ、 エッチングの問題点が廃液の処理。サンハヤト製のものには処理剤と処理方法の説明書も入って いるので大丈夫だが、処理時にちょっとした危険が伴う(液が80℃近い高温になる)し、腐食性 の液体なので、取り扱いも慎重にしなければならない。廃液は自分の責任で、しっかり処理 してから処分すること!!他にも注意点があるが、それはその時に説明していこう。
次回から、いよいよエッチング作業の説明に入る。まずは原稿の作成から。
エッチングとは関係無い話になるが、もしあなたがフリーウェアを使う場合、フリーウェア
使用時の注意として、どのようなトラブルが起こるか分からない、市販ソフトに比べてインター
フェイスや使い勝手に非常なクセがある、と言う事も書いておく。また、トラブル発生時
はユーザ側の責任で対処すること(これはフリーウェア使用時の「暗黙の了解」みたいなもの)。
あと、何かバグを見つけたら、製作者にちゃんと報告してあげる事も忘れずに。
念のため書いておくが、この時の言い方にも注意すること。往々にして実在するのが「バグが出た
ぞ!!どうしてくれるんだ!!このバカ!!」…これは言語道断である事は言われなくとも分かります
よね!?(私の方に怒鳴り込むのも遠慮して頂きたく候(笑)。フリーウェアに触れたのは、
飽くまでも「ソフト選びの選択肢の一つとして触れた」事をここに明記しておく。関係ないが、
私はフリーウェア愛好家です。だってタダなんだもん(爆))。
個人が善意で造っているものなので、最初から完全なソフトを作れる訳が無いのは
考えれば分かるはず。「○○をしたら、○○の障害が出ました。私のマシンの環境はこれこれ
です」と、発生に至る経過と自分のマシンスペックなどを詳しく教えてあげよう(因みに、
フリーウェアには”readme.txt”などと言う名前のファイルが必ず付いてくる。これは必ず
読むように!!)。
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