近年の市販模型キットの製作技術向上は著しいが、それを作る側の製作技術も向上してきた。 例えば、昔は複製シリコンも高かったし、模型屋さんにも殆ど置いていなかった(有っても 高かった)様に記憶している。今では安いシリコンは言うまでも無く、比較的小さなお店でも、 色々な造型素材を良く見掛けるようになった。今やシリコン型取りは別に珍しくも無い技法に なった感がある。
造型素材のみならず、昔は、改造や、出来の良い小物パーツや武装パーツの為だけにキットを一つ 潰す事は当たり前だった様に思うが、今では、大小のメーカを問わず(ガレージメーカ含め)、そう いった改造パーツやグレードアップパーツの充実ぶりは素晴らしい。このコンテンツ群の主題でも ある1/700洋上模型においても、今やピットロード製の装備セットシリーズは必需品と言えよう。
そしてエッチングパーツである。これは、現在のモデリングシーンにおいて、比肩するものの無い グレードアップパーツであろうが、残念な事にまだ一般的では無い。それにまだまだ高価なものだし、 自分の望むパーツが無いと言う事も多々ある。
ここに上梓した「藤埼式・エッチングパーツ自作法」は、その名の通りエッチングパーツの作りかた を解説したものである。要するに「入手難」「自分の欲しいパーツが無い」と言った問題を、「自作 する」と言う単純な方法で解決するための指南書(←何を偉そうに)なのである。
エッチング自作に関しても、幾ばくかの出費(程度によるが、結構バカにならなかったりする)や 一般的では無い機材が必要になるものの、出費に見合う効果はじゅうぶんにあるし、何よりも無駄なく エッチングパーツを入手出来るようになる。作り方によっては、市販品よりも安く作る事も可能である。
エッチングパーツ自作に関しては、その特殊性からかなりの注意が必要となるが、もし、あなたの 環境で可能であると言うのなら、トライして損は無いはず。まあ、模型制作にエッチングパーツが ”絶対”必要、と言う訳では無いし、最終的判断はあなたが下すものである。
もしあなたがエッチングパーツに興味があるのなら、これらコンテンツは、見て損はないと思う。 こちらとしても、経験者の立場から、細かい(と言うかクドイと言うか…)点まで含めた解説を心がけ 作成したつもりである。もし分からない所が有ったら、遠慮なく 私までメールを寄せて欲しい。
最後になったが、エッチングパーツ自作とこれらコンテンツ作成に おいて、「模型 海と空」の 記事を参考にさせて頂いた。自作エッチングパーツに関しては、恐らく主宰の山野内氏がパイオニア だと思う。実際、ここの紹介記事が無かったら、自作エッチングなぞ思いもよらなかったし。この場 を借りて、山野内さんに感謝いたします。
また、(株)サンハヤトの担当者の方には、こちらの 質問に丁寧に応じて頂いた。あわせて感謝いたします。
それでは、まず準備編からどうぞ…。
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