『大型巡洋艦』は英語では”Large Cruiser”と綴るが、艦種記号において、”Large”は”Big”に 変化する。この措置は、『軽巡洋艦』を表す”CL(Light Cruiser)”との混同を 避けるためである。
一説には、”CB”のBは”Battle”を意味する(=CBとはBattle Cruiserを示す)、 とする物があるが、”CC”=『巡洋戦艦(バトル・クルーザー)』という艦種記号が 有る所に、そのような制定はしないであろうと思う(この時は、まだCCは廃止されていない 筈である)。『アラスカ』級がもっとしっかりしたコンセプト(=本格的な巡洋戦艦)の元に 計画されていたら、素直に”CC”を付けていたであろうが…。
また、『重巡洋艦』を表す”CA”だが、この”A”は”A-Class Cruiser” の”A”をそのまま付けたもの。”Attack”の”A”を示す、と言う説があるが、これは明らかな 誤まりである(アタック・クルーザーでは、フネの定義そのものが違ってくる)。 では何故”B-Class Cruiser(=軽巡洋艦)”が”CL”になったのに、英語で ”Heavy Cruiser”と綴る『重巡洋艦』が”CH”にならなかったのかと言う理由は定かでは無い (”Heavy”と言う形容詞には、確かに軍事用に『重装備の』と言う意味を持つが)。
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所で、『巡洋戦艦』を表す”CC”だが、これの由来は”Cruiser”のCを重ねた物 である(Battleはどこにも入らない)。アメリカの艦種記号システムは、1920年7月17日に 制定されたが、この時『巡洋艦』とカテゴライズされた艦艇の筆頭にいたのが巡洋戦艦であった。 詳しい資料が無いので断言出来ないが、アメリカは『巡洋戦艦とは、”強力な攻撃力を持った 巡洋艦”である』と考えていたのであろう。恐らくこれが為に”CC”と制定されたのだ、 と思う。
本筋から外れた話になるが、『航空母艦』を表す”CV”、これの”C”は、 何と”Cruiser”のCである。これは、艦種記号システム制定時に、『航空母艦』が『巡洋艦』に カテゴライズされていたからである(続く”V”は『飛行機』を示す。これは飛行機の翼を 現しており、CVとは、即ち”航空機を運用する巡洋艦”となる)。まだ未知の軍艦であった 時代のなごりが、巡洋艦から独立した後も引き続き 使われているだけであり、全くの慣例でしかない。
また、”Aircraft Carrier”と綴るのに”AC”とならない理由は、
その”AC”が”給炭艦(Collier)”を示す記号だからである(現在はACは廃止されている)。
因みに、アメリカ海軍の艦種類別システムでは、特務艦艇(Auxiliary Ships)の記号は、全て
”A(Auxiliary)”で始まる。
また、”A”で始まる戦闘艦艇の記号は、現在の”AALC
(強襲揚陸艇:Amphibious Assault Landing Craft)”と
”ATC(装甲兵員輸送艇:Mini-Armored Troop Carrier)”、
過去に存在した”ACR(装甲巡洋艦:Armored CRuiser)”以外には無い。
(Feb.27.1999)
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