かんたん連歌
まず、初折、五七五。次ぎの方が五七五のあとに七七をつけて一首とします。その次の方が七七の前に五七五をつけて一首とします。直前の方と同じ言葉は使わないようにしましょう。つまり一首の中で言葉が重複するのを避けて下さい。自分の句で重なるのはかまいません。「五七五」も「七七」もそれだけでも意味が通じるようにして下さい。先着を優先することにします。
では、初折、甲斐源氏様(二〇〇二.七.二三)


001 白球に夢追った日のせみ時雨 (かいげんじ)

    白球に夢追った日のせみ時雨  (かいげんじ)
002 西瓜の種を飛ばす縁台  (わかぞう)

003 手をつなぎあいつとあの娘歩いてる  (とことこ)
    西瓜の種を飛ばす縁台  (わかぞう)

    手をつなぎあいつとあの娘歩いてる  (とことこ)
004 茜雲見て口笛ひとつ  (はゆこ)

005 物干し場鉢の夕顔咲いている  (ねっと)
    茜雲見て口笛ひとつ  (はゆこ)

    物干し場鉢の夕顔咲いている  (ねっと)
006 過去は決して振り向かぬ風  (わかぞう)

007 島の夜うちわ片手で夕涼み  (ねっと)
    過去は決して振り向かぬ風  (わかぞう)

    島の夜うちわ片手で夕涼み  (ねっと)
008 君のうなじに後れ毛ゆれる  (とことこ)

009 顔寄せて線香花火恋花火  (sei)
    君のうなじに後れ毛ゆれる  (とことこ)

    顔寄せて線香花火恋花火  (sei)
010 年甲斐もなく 燃え尽きて落ち  (風見鶏)

011 晴れた日の日比谷噴水歩きおり  (ねっと)
    年甲斐もなく 燃え尽きて落ち  (風見鶏)

    晴れた日の日比谷噴水歩きおり  (ねっと)
012 カラスよおいで私もひとり  (とことこ)

013 夏の朝ひとつ自分に嘘をつく  (はゆこ)
    カラスよおいで私もひとり  (とことこ)

    夏の朝ひとつ自分に嘘をつく  (はゆこ)
014 へっついの中 火が燃えている  (ねっと)

015 朝顔を摘んで小指の爪染める  (とことこ)
    へっついの中 火が燃えている  (ねっと)

    朝顔を摘んで小指の爪染める  (とことこ)
016 夕べのことは聞かぬ太陽  (わかぞう)

017 玄関に 塩の残りし 朝帰り  (風見鶏)
    夕べのことは聞かぬ太陽  (わかぞう)

    玄関に塩の残りし朝帰り  (風見鶏)
018 別れの辛さ消した日本酒  (わかぞう)

019 お遍路の四方に廻りし野分かな  (ねっと)
    別れの辛さ消した日本酒  (わかぞう)

    お遍路の四方に廻りし野分かな  (ねっと)
020 薄くかすかなあなたの匂い  (とことこ) 

021 逃げ水がふいにあの日にひき戻す  (みや)
    薄くかすかなあなたの匂い  (とことこ)

    逃げ水がふいにあの日にひき戻す  (みや)
022 頬のあかいは誰がためにか  (sei)

023 数葉の暑中見舞いの葉書あり  (とことこ)
    頬のあかいは誰がためにか  (sei)

    数葉の暑中見舞いの葉書あり  (とことこ)
024 風鈴の絵に 音を聞く宵  (風見鶏)

025 ほほ赤き 子のまくらべの かぶとむし  (かいげんじ)
    風鈴の絵に 音を聞く宵  (風見鶏)

    ほほ赤き 子のまくらべの かぶとむし  (かいげんじ)
026 絵日記今日も夏のクレヨン  (わかぞう)

027 縁台の子供将棋の面白き  (ねっと改め 寝人)
    絵日記今日も夏のクレヨン  (わかぞう)

    縁台の子供将棋の面白き  (寝人)
028 飛車角深窓働く王様  (とことこ)

029 お揃いの浴衣が嬉しへぼ将棋  (はゆこ)
    飛車角深窓働く王様  (とことこ)

    お揃いの浴衣が嬉しへぼ将棋  (はゆこ)
030 にわか雨にもまけぬ熱戦  (わかぞう)

031 宿ありと揉み手で競う伊勢の旅  (寝人)
    にわか雨にもまけぬ熱戦  (わかぞう)

    宿ありと揉み手で競う伊勢の旅  (寝人)
032 願があるので出雲へ参る  (とことこ)


033 言い訳も仕事仕事とネタも切れ  (そうちゃ)
    願があるので出雲へ参る  (とことこ)

    言い訳も仕事仕事とネタも切れ   (そうちゃ)
034 家計も恋も やりくり苦労   (風見鶏)

035 あら不思議今日も一日過ぎにけり  (寝人)
    家計も恋も やりくり苦労  (風見鶏)

    あら不思議今日も一日過ぎにけり  (寝人)
036 疲れが取れぬままの終電  (わかぞう)

037 つり革は解かってくれる今日の汗  (はゆこ)
    疲れが取れぬままの終電  (わかぞう)

    つり革は解かってくれる今日の汗  (はゆこ)
038 痛いところを突いた夕立  (わかぞう)

039 芳町で別れを惜しむ二人連れ  (寝人)
    痛いところを突いた夕立  (わかぞう)

    芳町で別れを惜しむ二人連れ  (寝人)
040 影に未練がこびりついてる  (わかぞう)

041 こころ決め背中をむけたはずなのに  (みや)
    影に未練がこびりついてる  (わかぞう)

    こころ決め背中をむけたはずなのに  (みや)
042 西日差し込む小部屋の二人   (寝人)

043 カキ氷 とけて残った サッカリン  (お藪)
    西日差し込む小部屋の二人  (寝人)

    カキ氷 とけて残った サッカリン  (お藪)
044 しばし見つめて浮き世の憩い  (とことこ)

045 華やぎに哀しさ混じる遠花火  (はゆこ)
    しばし見つめて浮き世の憩い  (とことこ)

    華やぎに哀しさ混じる遠花火  (はゆこ)
046 夏の暑さを飛ばす縁台  (わかぞう)

047 君と見る花火肩など抱いている  (わかぞう)
    夏の暑さを飛ばす縁台  (わかぞう)

    君と見る花火肩など抱いている  (わかぞう)
048 地方の太鼓はてんつくてんと  (とうのじ)

049 ふるさとの祭囃子はセピア色  (わかぞう)
    地方の太鼓はてんつくてんと  (とうのじ)

     ふるさとの祭囃子はセピア色  (わかぞう)
050  涙こぼさず夢は去りゆく  (とことこ)

051 陽に融ける公園の影乳母車  (そうちゃ)
    涙こぼさず夢は去りゆく  (とことこ)

    陽に融ける公園の影乳母車  (そうちゃ)
052 遥かにかおるやわらかき日々  (みや)

053 柳葉に雨のしずくがたれおちて  (寝人)
    遥かにかおるやわらかき日々 (みや)

    柳葉に雨のしずくがたれおちて (寝人)
054 遠くに虹が架けている橋 (わかぞう)

055 雨上がり 亭主女房の 下着干す (風見鶏)
    遠くに虹が架けている橋 (わかぞう)

    雨上がり 亭主女房の 下着干す (風見鶏)
056 民のかまどの賑わいぞ観ん (寝人)

057 鳥海の涼風(かぜ)吹きわたり穂の満ちて (みや)
    民のかまどの賑わいぞ観ん (寝人)

    鳥海の涼風(かぜ)吹きわたり穂の満ちて (みや)
058 こころ遊ばん ビオロンの音に (風見鶏)

059 秋風を待ちてひととき樹に寄りぬ (とことこ)
    こころ遊ばん ビオロンの音に (風見鶏)

    秋風を待ちてひととき樹に寄りぬ (とことこ)
060 あせもだらけの 背中が痒い (お藪)

061  油照り俺は働く君のため (はゆこ)
    あせもだらけの 背中が痒い (お藪)

    油照り俺は働く君のため(はゆこ)
062 夫ふぅ〜ふぅ〜 妻はぶぅ〜ぶぅ〜(風見鶏)

063 酒とくり年の数だけ並びおり   (寝人)
    夫ふぅ〜ふぅ〜 妻はぶぅ〜ぶぅ〜 (風見鶏)

    酒とくり年の数だけ並びおり  (寝人)
064 064 福豆遠慮のもと若い人  (とことこ)

065 何を見し何を好んでこの日まで (寝人)
    福豆遠慮のもと若い人    (とことこ)

    何を見し何を好んでこの日まで (寝人)
066 トンボが指に止まる夕暮れ (わかぞう)

067 アメンボも恋も理想も水の上 (とことこ)
    トンボが指に止まる夕暮れ (わかぞう)

    アメンボも恋も理想も水の上 (とことこ)
068 泳ぎ疲れて眠る真夜中 (わかぞう)

069 若様はネオンの海で空財布 (とことこ)
    泳ぎ疲れて眠る真夜中 (わかぞう)

    若様はネオンの海で空財布 (とことこ)
070 詩 恋 仕事 ハートは熱い (はゆこ)

071 ゆるゆると生きるわが身の心地よさ (寝人)
    詩 恋 仕事 ハートは熱い (はゆこ)

    ゆるゆると生きるわが身の心地よさ (寝人)
072 釣り糸揺らし風駆け抜ける (はゆこ)

073 太公望今日の気分は山頭火 (はゆこ)
    釣り糸揺らし風駆け抜ける (はゆこ)

    太公望今日の気分は山頭火 (はゆこ)
074 逃がす魚の大きさを泣く (sei)

075 明日もある明日もあるなら今日なぜできぬ(寝人)
    逃がす魚の大きさを泣く (sei))

    明日もある明日もあるなら今日なぜできぬ (寝人)
076 眠ったままの人の抜け殻 (わかぞう)

077 窓際の五時は欠伸をして終わり (わかぞう)
    眠ったままの人の抜け殻 (わかぞう)

    窓際の五時は欠伸をして終わり (わかぞう)
078 今日も一日明日も一日 (寝人)

079 善行を積み重ねたら極楽へ (sei)
    今日も一日明日も一日 (寝人)

    善行を積み重ねたら極楽へ (sei)
080 振り向くことはしない青春 (わかぞう)

081 老いらくの 恋に燃えては 散る紅葉 (風見鶏)
    振り向くことはしない青春 (わかぞう)

    老いらくの 恋に燃えては 散る紅葉 (風見鶏)
082 焚き火の中の焼き芋の匂い (お藪)

083 たたずめば脂粉の香り三味の音 (とことこ)
    焚き火の中の焼き芋の匂い (お藪)

    たたずめば脂粉の香り三味の音 (とことこ)
084 添水に夢を 破らるる恋(風見鶏)

085 ゆるゆると廻る縁の面白さ (寝人)
    添水に夢を 破らるる恋 (風見鶏)

    ゆるゆると廻る縁の面白さ (寝人)
086 いとしき人に明日は逢わんか (みや)

087 ひまわりと黄色がちがう月見草 (そうちゃ)
    いとしき人に明日は逢わんか (みや)

    ひまわりと黄色がちがう月見草 (そうちゃ)
088 やはり日陰に消えたサッチー (わかぞう)

089 天地に恥じることなき百日紅 (とことこ)
    やはり日陰に消えたサッチー (わかぞう)

    天地に恥じることなき百日紅 (とことこ))
090 空をつらぬく雷(いかずち)の音   (寝人)

091 走る娘の浴衣の裾の艶めいて (かいげんじ)
    空をつらぬく雷の音   (寝人)

    走る娘の浴衣の裾の艶めいて (かいげんじ)
092 ぐるぐるまわる ねずみの花火 (お藪)

093 あれあれと番号違い何のその (寝人)
    ぐるぐるまわる ねずみの花火 (お藪)

    あれあれと番号違い何のその (寝人)
094 二浪三浪タフな浪人(わかぞう)

095 夏制し秋にばてては桜散る (みや)
    二浪三浪タフな浪人 (わかぞう)

    夏制し秋にばてては桜散る (みや)
096 馬蹄の響く夢の址かな (sei)

097 花びらと酌み交わす宴静と寂
    馬蹄の響く夢の址かな(sei)

    花びらと酌み交わす宴静と寂 (とことこ)
098 夕べの恋を残す明け方 (わかぞう)

099 目覚めれば 蚊帳を透かして 二羽の蝶 (かいげんじ)
    夕べの恋を残す明け方 (わかぞう)

    目覚めれば 蚊帳を透かして 二羽の蝶 (かいげんじ)
100 情けの露に光る空蝉 (とことこ)
(2002.8.1)