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空に半月
YABU 投稿日:2003. 5
月の明かりがほんのりと
花びら落ちて葉桜の
上にふんわり光ります
見上げた私は日の中の
暑い空気がなつかしく
うすでの上着をはおります
「ききょう」
白い桔梗がさきました
玄関のわきにさきました
地面に寝そべるようにさきました
君、ちょっと甘えてるんじゃあない
YABU
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藪に咲く 白い桔梗の 明るさを きょうの命に 重ねて生きる
とことこ
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「夏の雨」
窓の外は雨
雨粒がガラスにあたる
昨日までの眩しい景色は
乳白色に沈んで
遠くへ行ってしまった
窓際の夾竹桃の花だけが
やけに鮮やかで
雨粒がガラスを流れる
花びらがゆがんだ
YABU
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雨粒が ガラスを流れる 憂き日でも 夾竹桃は 色鮮やかで
とことこ
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「あんなにも」
紙のように空にへばりついていた あの昼の月が
うすっぺらなしおれた花びらのような あの昼の月が
あんなにも大きな
あんなにも橙色に
東の森の向うに顔をだす。
これから青白くとぎすまされて 中天にかけ上がるのだろう。
ああ
でも、もう何日もすると 欠け細り
また、うすよごれた紙にもどって 昼の空にうかぶのだ。
YABU
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薄べらく 空に貼りつく 昼の月 青く研がれて 夜にのぼらむ
とことこ
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「初夏」
山梔子の 香りに足を 止められて 耳を澄ませて 風を聞きおり
とことこ
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