ギタリスト天野丘の音楽

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      天野丘&宮前幸弘の手記。
      • 宮前:本当のところ作曲者はどう思ってるんだろうね
      • 宮前:企画がないと何もできない人
      • 宮前:弦。切っちゃった
      • 宮前:バンドマンあれこれ
      • 宮前:昨今のジャズ界事情
      • 天野:レコード話 ドン・トンプソン(b)/ビューティフル・フレンドシップ
      • 天野:レコード話 久々!
      • 宮前:第一回いびき王決定戦
      • 宮前:後日談-まぁいいか。全部買っても・・・(以下略)。
      • 宮前:全部買っても1050円
      • 宮前:名もなく貧しく美しく
      • 宮前:身辺雑記
      • 天野:レコード話3 ジョン・スコフィールド/シノーラ
      • 宮前:癒しって言葉は嫌いなんだが。
      • 天野:レコード話2 ジェレミー・スタイグ・ファースト・アルバム
      • 天野:レコード話1 カーズ/パノラマ
      • 天野:久しぶりにレコード。
      • 宮前:「片づけられない症候群」

Message from 天宮

天野丘&宮前幸弘の手記。

宮前:本当のところ作曲者はどう思ってるんだろうね (2003-oct-15;)

前になんかの本を読んでいたら出てきたんですが、いわゆるスタンダードの作曲家っているよね。コール・ポーターとか、オスカー・ハーマスタインとか。あのテの人に「ジャズ・ミュージシャンがあなたの曲を演奏する事をどう思うか」と尋ねたら、「演奏してくれるのは嬉しい。だが、正直あんなにフェイクされてしまうと少しさびしい気もしないでもない」と答えた、という話があって。

まーそりゃそーだろーなー、と思いますね。メロディ・フェイクはおろか、ハーモニーも変えちゃったりするもんね。でもまあ、作曲者にゃ悪いが俺らこれが楽しみでやってるんだからね。これからもやります。

とは言え、身近にその作曲者がいるとなると、多少ちゅうちょもあります。何の話かてえと、今度の10/21(火)のマンハッタン、「トリビュート・トゥ・アマノ・タカシ?」の事。ここんとこ、ウチでピアノに向かって、天野さんの曲を練習(いまさら)してるんですが、まあ、ピアノ・トリオだとどーかなー、という曲もあるわけです。

で、ちょっとテンポを変えたり、リズムを変えたり、と工夫しているうちに、ふつふつと「リ・ハーモナイズもしてみよっかなー」という悪魔のささやきが・・・。リ・ハーモナイズというのはですね、元のコード進行を変えて、別のコード進行をあてはめちゃう事。原曲のイメージがまったく変わっちゃう事もあるのでヘタをすると作曲者の気持ちはズタズタに・・・。ううむ。それほど乱暴なリ・ハーモナイズではないつもりだが。どーなんだろう。皆さん、聴きにきてたしかめてちょ。

そんで、「こりゃー天野さん怒るだろーなー」という時は、聴かなかった事に・・・。

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宮前:企画がないと何もできない人 (2003-sep-08;)

だいたい毎月阿佐ヶ谷のマンハッタンというお店に出演しています。7月、9月、11月の第二日曜日はハーモニカの松本敏明氏のバンド。8月、10月、12月の第三火曜日はわれらが天宮(てんきゅう)、サックス抜きのギター・カルテット・バージョン。

ところが9月の第二日曜日は松本君がタビで出られなくなってしまい、10月の第三火曜日は天野さんがタビ。急遽、ふた月続けてピアノ・トリオと相成りました。

さぁて、困った。前々から言ってるんですが、僕はピアノ・トリオ、苦手なんですよ。本とか、出してるクセにね。

この間書いた「兵隊タイプ/バンマス・タイプ」から行くと、僕は完全に兵隊タイプで、このタイプの人は、自分で曲を決めるのが苦手なんですね。大抵のベーシスやドラマーも兵隊タイプなので、こういう連中が集まると、ピアノ「なに演ろうか・・・」ベース/ドラム「・・・・」ピ「じゃ、枯葉でも・・・」ピ「次、どうしようか・・・」ベ/ド「・・・・」ピ「じゃ、ブルースでも・・・」などと、まことに意気の上がらぬライヴになりがち。うーん、それは避けねば。

という事で、あらかじめ何か企画をたてて、それに沿った選曲をしよう、と思いつきました。9月14日(日)の方は元々松本君のセットで、彼はブラジル音楽に造詣が深いので、それにちなみまして「ジャズ・サンバ・トリオ」をやります。「ジャズ・サンバ」はボサノバとほぼ同時期に流行したインストゥルメンタルで、いわゆるボサより躍動感がある感じ、かな。僕も長年のブラジル音楽ファンなので、全編ブラジルもののトリオというのは是非一度やってみたかった企画。パーカッションに仙道さおり、ベースに増原巌を迎えまして、ガンガンやります。乞う御来店。

10月21日(火)は天宮ですが天野さんがいないので題して「天ぬき/トリビュート・トゥ・アマノ・タカシ」。ここでは、あえて天野さんの楽曲だけをピアノ・トリオでやってみよう、という企画。でもムツカシーんだこれが。ベース/ドラムはおなじみ林正男、千光士実。みんなで天野さんを偲びましょう(死んでないって)。

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宮前:弦。切っちゃった (2003-jul-02;)

高校生の頃、初めて山下(洋輔)さんのエッセイを読んだ頃は、あこがれたモンです。いやあ、ピアノの弦なんて、切れるとは思ってなかったもんなぁ。

だいたい若者は「破壊的」である事をカッコイイと思うもので、ジミ・ヘンやザ・フー(これは俺、聴いたことないんだけど)の人気もそれに負うところが大きいんじゃないか。でもねえ。ジミ・ヘンはライターを使うし。そこへいくと山下さんは素手だからね。これぞ侠(おとこ)のピアノ道!でしょ。

しかしまー、山下さんも、弦を切るために弾いてんじゃないしね。自分の音楽的欲求にしたがっているうちに不可抗力として切れちゃうわけだし。そのうち自分がそーゆーキャラではない、という事に気が付きだして、弦を切る事へのあこがれはなくなったけどね。

そんな僕ですが、今までに三回ほどやっちゃった事があります。一度目は学生の時。今はなき新宿のカーニバルとゆーお店で、ジャズ研の発表会をやりまして、僕のバンドはトリでした。当時流行っていたジョージ・アダムス=ドン・プーレン・バンドの曲をやっておりまして(やっぱり暴力的なピアノが好きだったんですね)、気が付いたら切れていた。ええ、その、若気の至りで、そのまま何喰わぬ顔で帰りまして、打ち上げで部長に知らせた時の顔は忘れられません。

二度目は赤坂のピアノ・バーで、なんか古い曲をストライドでやっていたら、こんときはすぐわかった。パチーンていったからね。なんか盛り上がってたんだよね。

三度目は、この間の「りぶる」です。なんか弾いてたら「カラカラ〜ン」なんて音がして。天野さんはピアノを背にしているんですが「なんか背中に当たったよぉ」なんて言うんですが、「いや、そんな。弦が切れたんならスゴイ勢いで跳ぶから、アンタ背中裂けてるよ」と言ったんですが、やっぱり切れてた。たぶん蓋に一回当たったかなんかして、勢いがなくなってから当たったんでしょう。よかったね。

で、新しい弦の費用はどうするか?ですが、まぁピアノとゆーものはお店の備品でありまして。メンテナンスの責任はお店にあり。こっちもワザとじゃないし。とはいえどこのライヴ・ハウスも経営は楽ではなし。なんだかんだ言ってもオマエがやったんじゃねーか、と言われれば返す言葉もない、と、いささかビミョーな話になるんですが、りぶるのマスターは事もなげに「いいよお。こういうのは、ハズミだから、仕方ないよ」と言って下さいました。いよっ。男だねえ。嬉しいのでレジの所に置いてある「機材充実のためカンパよろしく」のビンにちょっとだけカンパしたりして。皆さんもりぶるに行ったらカンパしよう!それ以前にそもそもりぶるに来い!

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宮前:バンドマンあれこれ (2003-mar-17;)

最近は色々な音大にジャズ科とゆーものが出来て、僕の所にもぽつぽつ「受験したいんですが・・・」という人がやってきます。しっかしねぇ。大学でジャズ習って、その後どーする気なんだろ。たぶん大学は就職の世話は見てくれないと思うが。

まぁそんな事言ったら、僕自身が「仕事になるかどうか」なんて事を考えてジャズを始めたわけじゃないんで、みんなバンドマンになってから「しまった」と思うんでしょうがね。歴史は繰り返す。

そこで「どうやったら喰っていけるのか?」という事を考えてみたいと思います。

まず言える事は、音楽家は二種類に分けられる、という事です。仮に、「1.職人タイプ、2.芸術家タイプ」と分けましょうか。

1.の職人タイプは、「兵隊型」とも言えます。雇用者側の要求する技能を持っていれば、仕事は来ます。上手けりゃいいんですね。まぁ、一発はありませんが日銭は稼げるので、こまめに仕事すれば食いっぱぐれはないので、堅実にやりたい人にはいいでしょう。ただし?年をとって指が動かなくなったりすると惨めなことになりますし、後からどんどん若くてうまくて安く使えるヤツが出てくるので気が抜けません。常に技術の維持、向上に努めねばなりません。

2.の芸術家タイプは、「バンマス型」。上手い、下手より、自分の音楽上のコンセプトが世に認められるかどうかが勝負です。まぁ大抵のリスナーは音楽を聴くとき好きか嫌いかで選択するので、下手でも好き、となればついてきてくれます。年をとってボロボロになっても「味が出た」とか「枯れた演奏でシブイ」とか言ってくれるので大助かり。ただそうなるためには余程その音楽的アイディアに魅力がないとイケナイ。結構いちかばちかの生き方ですね。

どっちにしても、まぁラクじゃないですね。さらに、このタイプとゆーものは自分で選択できるものではなく、音楽を始めた時点でおおむね決まってしまっている事が多いようです。運命的に。

ちなみに、やっぱ僕は職人タイプなんだろうなぁ。その割に仕事少ないけど(あっ、つまり下手だって事?)。

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宮前:昨今のジャズ界事情 (2002-oct-27;)

最近は不景気で、営業も少ないので大変ですが、まぁ色々とハザマ仕事というものはあります。中でも安定してるのはやっぱジャズ・スクールでしょうね。ライブハウスはがらがらだし、ジャズのCDときたら演歌以上に売れてないにもかかわらず、不思議とやりたい、という人は多いです。ジャズってのは聴くよりやる方が面白そうだ、と皆さん気づきだした、って事でしょうか。

実際、ライブハウスでも素人さんが友人をかき集めてコンサートを開き、僕らがその伴奏をやる、という事がよくあります。こーゆー時は来るんだ、客が。音楽文化的にはどーもヤバイ状況のような気がしますが。

これって何かに似てるなぁ、と思ったら、ゴルフがそうですね。アレはやってる人は異様に熱心で、日曜の昼間のテレビなんか夢中で見てますが、やらない人にはあれ程退屈なスポーツもない。で、金持ちになると贔屓のプロを呼んで一緒にラウンドしたりするわけだからね。

でもこれ、逆に考えるとゴルフの人たちはうまくやってるよね。ジャズなんかも、実際自分でやってみないとわからない深さ、みたいなものは多いわけだから、どんどん生徒を増やして、布教活動をする、ってのはテだよなぁ。あ、クラシックの連中は昔からそうやってらあ。

そういえばデイヴ・リーブマンとリッチー・バイラークの「クエスト」ってバンドがあったけど、あれも教育熱心だったよね。自分たちのCDのスコアと、たしかマイナス・ワンなんかも作ってたよなぁ。確かに、アレは勉強しないと良さがわからない、って所のあるバンドだもんなぁ。

こりゃ天宮も「攻略!天宮ファースト」って本でも作りますかね。ああ、でもダメだ。

「宮前さん、このイントロはどういう・・・」
「んー、テキトー」
「天野さん、このコードのスケールは・・・」
「・・・さぁ、ねー」
「緑川さん、あのフレーズは・・・」
「いやいや。そんな。たいしたもんじゃ。まだまだこれからだから(以下意味不明の説明続く)」

「林さん、あそこのラインは」
「いやー」
「千光士さん、あのフィル・インは」
「ゴメン。間違い」

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天野:レコード話 ビューティフル・フレンドシップ/ドン・トンプソン(b)(2002-aug-22;)

いや〜皆さん!アツいっすね〜、え?もうその言葉聞き飽きたって?そりゃそうだろうけど、今入った情報によると(7日ね)、静岡では、なんと39℃!だったんですって!まあ、どういうこと?体温をとっくの昔に通り越して、ユデダコだ〜・・・おかげで外に出る気はすっかり失せております。

こんな日はね、冷房の利いた部屋で昼間っからビールでも飲みながら、レコードね!これに限るワ、ねー皆さん。いや?ダメダメ、昼間はそれ、夜は夜。天宮のライヴに足を運びましょうね〜皆さん!涼しくなる事請け合い、保証付き。って、アンタのバンドは肝試しかって?・・・そう言えば米子の「いまづ屋」さんで(このお店最高!マスターもママも良いミュージシャンでね、お客さんがまた最高!)演奏した7月20日は米子では「妖怪ジャズ・フェスティバル」なるイベントがあったそうです。でもなんで妖怪?妖怪登場で涼しく?う〜んなんか解からないけど、こっちの世界でも何か涼しくなる話題、ないかね〜。でも我々のバンドは決して肝試し的要素は、人気の面(?)でも顔の面(?)でも持っておりません!音楽のみで勝負!宜しく!ではっ!って・・・ナニイッテンダヨ、・・それで話終わっちゃダメ。

先日のピット・インでの演奏を終えて(ツアー終了後初めての演奏でした)、久しぶりに新宿のディスク・ユニオンに行ってみようと(カミサンに言わせると久しぶりでは無いらしいが・・・)しましたが、最近はあまり何処の店に行っても収穫が無いので、軽〜い気持ちでエサ箱を見ていました。

今日もだめだな・・・ツマラン、では「新入荷の箱を・・・」しかし、やはりいつものメンツのオン・パレード。二つ目をっと・・・「お!ドン・とんぷそんか〜、ふ〜んコンコードね、見たことないや。あっ!え!アバークロンビー!でもあのデュオはコンコードではなかったはず(Just in timeです)!むむむ!でいぶ・ほらんど!ベース入ってんじゃん!じゃ、ピアノ弾いてんのかな〜?でもジョンが入っているので買い!っと」「誰も知らないだろうナ、ウッシッシッシ(バカだね〜)」・・・やはりまめに行かないとだめですね〜こういう発見があるもんで、ね〜皆さんも頑張りましょう(って、何を?)

では、本題です。今日の話題はベーシストのドン・トンプソンのレコード「ア・ビューティフル・フレンドシップ(concord jazz)」。ジム・ホール(g)トリオのベーシストとして名高いカナダ出身の彼は、実は様々な楽器をこなす、マルチ・ミュージシャン。リーダー・アルバムも何枚か出ていて、僕も何枚か持っています。

中には(確か)ベースを全く弾いていないアルバムもある位で、それはヴィブラフォンを弾いたりしてました。ちなみにこのアルバムでも素晴らしいピアノをベースにデイヴ・ホランド(それはすげー話だ!)を迎えて弾きまくっています。そう言えばジム・ホールのレコードでもピアノ、弾いてたな〜(サークルズ/やはりconcord jazz)。

さて、他のメンバーですが、やはりこの人、ジョン・アバークロンビー(g)ですね〜。何と言ってもイキナリ彼のオリジナルで名曲「イーブン・スティーブン」から始まるんで「誰のレコードだよ〜」って感じ。・・・いやしかし、ナカナカのピアノソロ。これは確かに彼のレコードだ。ベースも負けてはいません。デイブとのデュオ+ギター、ドラムで彼のオリジナル「フォー・スコット・ラファロ」を。すごく音楽的なデュオです。

そしてやはりオリジナル「ドリームス」ではデイヴ(と思う)のボーイング・ソロをフィーチャー、この人はやはり他の素晴らしいミュージシャン達と同様に、トータルな表現が出来れば楽器のソロなんて二の次(乱暴な言い方ではあるが)なのだな〜と納得。でも楽器の達人でもある。なんてカッコイイんでしょう!僕もこういうミュージシャンになりたいな〜と思う次第です。さあ練習!

と言うわけで、あまりエサ箱あさりばかりしている場合ではなくなった?あまきゅーでしたとさ・・・

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天野:レコード話 久々! (2002-aug-05;)

いや〜、久しく書いていなかったね〜・・・宮ちゃんには「うさ日記」でも、このコーナーでも、大分先を越されてしまった感じだ〜。本当に最近クソ暑いのですが、皆さんいかがお過ごしですか?

久々に、レコード話を一つ。

7月は天宮のツアーで中部方面に行ってきましたけれども、広島では、大学の後輩宅に1日お世話になり、前乗り(演奏する日程より前に到着、疲れを癒そうと言う趣旨)して、結局後輩の家だというのを良いことに(・・・いえいえそんな事はありませんが)呑みまくり、全然疲れ、とれてないじゃん、ダメ!・・・寝ていたら鹿にはうなされるし・・・そうなんです、所は宮島。後輩の彼とは、お寺の住職さん!エライ人なんです。あ〜バンドって、しょうがないな〜。にもかかわらず、あまりに充分なおもてなし!泊まった翌日には、住職宅でお礼に演奏をしました。喜んでくれたかしらん?

彼も学生当時はギタリストで、良く一緒に練習しました。今も弾いていて(カッコイイ!坊さんギタリスト)、新しいアンプを試してくれと言われ、弾いたら、これがまあ!なんと素晴らしい!「ビンゴ」という代物なのだが、自分も新しいアンプを手に入れたばかりだったが、これも良いかな?なんて思う始末。でも大丈夫よ!いまはJC-77に首っ丈なんだからん。

さてさて、メインのレコード話。彼の家(お寺)に結構古いカセットテープがずらり!と入ったケースがあることを発見、すかさず「おっ!こりゃ良いねえ、懐かしいのが一杯だ」「聴いても良い?」「ええ、どうぞどうぞ」と話が決まり、刺身なんぞをつつきながら、ビールを呑み(すっごいことに、翌日ビールケースを見たら、ほぼ1ダース空いていた)、いろいろと懐かしの名盤(名テープ?)を聴き興じていました。

その中でも、涙が出るほど嬉しかったのが「セイリング・ワンダー/増尾好秋(king/electric bird)」!これですよ!これ!彼とはこのアルバムの話はした事無かったから、なおさらだ。「これ、持ってたんだ〜、イェ〜イ!」と大喜び!最高の酒宴となった。皆さんはご存知ですか?70'sのフュージョン・ブームの中にあって、既に渡米して久しかった増尾さんが、「ジャズでないレコードを作った」僕の知る中では最初のアルバムではなかったかと思う。

多くのジャズ・ミュージシャンがロック・フィールを取り入れて、その種のレコードを作ったが、僕にとって、この「セイリング・ワンダー」は、他のフュージョン・アルバムとは大きな一線を画す「何か」を持っているのだ。よく「ナチュラルな感性・・・」云々と増尾さんの音楽は評され、師匠的な存在の渡辺貞夫さんの影響が強いと取り沙汰される。確かに貞夫さんも広い視野を持って音楽を創っている人だし、その影響も否めないが、僕はそれよりも、増尾さん自身がもともと持っていた感性の広さが、共演したロリンズなどを通じて、開花したと僕は見ている。

アルバムのラスト曲もロリンズに捧げられているが、これが何ともハード・ロックな出来!ロリンズといえば4ビートにカリプソ。確かにそうなのだが、増尾さんの見たロリンズは違ったのだ。

そして、何とも言えない音のニュアンス・・・「その人の」色んなものが詰まった音。曲とプレイが一体となった素晴らしい音。今の音楽に無いもの全てがそこにある!と断言したい。

テクニック至上も結構だが、そんなもの、使わなくったって、こんなに良いものが創れるんだということを、改めて実感した。製作のテクニックという方面から見れば、これぞ至上の傑作というくらいのバランス感覚がここにある。「はみ出す、無駄な部分(不必要に目立つ楽器のテクニックなど)」が本当に驚くほど、無いのだ。

昔「ジャズ・ライフ」に増尾さんは語っていた「僕のギター・テクニックは無茶苦茶だからね・・・ちゃんと練習しないと・・・」と言っていたのを思い出す。でも僕には、彼が表現したいことに対し必要なテクニックは持っているように思う。彼の「唄」は本当に僕の心を打ちつづけている。作曲、ギター、プロデュース・・・全てだ。

皆さんも是非機会があったら聴いてみてください!癒し系・・・なんぞの言葉は通用しない程の自然の「力強さ」とか「優しさ」を感じてください!そうか!増尾さんは本当の「自然」の強さや本当の意味での「恐さ」を知っているのかもしれないな・・・

そんな一枚でした・・・

余談ですが(!?)住職のコレクションの中にはあまきゅーの10年程前に参加していたソウル(!)バンド、「サウスサイド・ジョイント」(絶対皆さんは知りません!)のライヴ・テープがありました!住職は当時そのライヴを観に来てくれていたのでした。今でも持っていてくれたんだね・・・ありがとう!やっぱり・・・聴いちゃいました。「良いバンドだったんだね〜(自画自賛)・・・」「でも天野さん、全然変わってないじゃん!(宮前談)」ダメか〜〜〜。

かくして宮島の夜は更けていったのでした。

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宮前:第一回いびき王決定戦 (2002-jun-19;)

和歌山〜名古屋ツアーにて。

名古屋ではホテルの部屋を2つ取りまして、部屋の割り当てをどうするか、という事になりました。俺は結構イビキがヒドイので、迷惑をかけるなぁ。と思っていたら、

天野:「あっ、宮ちゃんも?いやー、俺もひどいんだよ。じゃー、千ちゃんと林君を同じ部屋にして、俺たちイビキ・ブラザースで泊まろう」という事に。

宮前:「いや俺、そーとーヤバイよぉ。よく寝てる時、カミサンにうるさいって叩き起こされるんだよ」
天野:「あー、いっしょいっしょ。あはははは」
宮前:「いや、だいたい鼻わるいからさー」
天野:「そーだねー。のどに悪そうなくしゃみ、いつもしてるもんねー」

などと言いつつ、まぁ、いろんな事のあった後で疲れていたので、軽くビール呑んで盛り上がりもせずすぐ寝たんだが・・・。

そのうち異音がして目が覚めました。なんだ?この地獄から聞こえて来るような音は?アンプの接触が悪いのか?いやまて、今は夜中だ。いくら天野さんでもギター弾かないだろ。だいいち、アンプは車の中だし・・・。

そう、皆さんお気づきですね。イビキです。いやこれがもうすごいのなんの。ライヴ中の、ギターの音よりデカイうなり声から予想すべきだった。鼻づまりの象と断末魔の鯨とボルネオの吠え猿がおとなりに水道工事に来ました、というありさま。

輝け!第一回イビキング(いびき王)は、天野丘(g)氏に決定!

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宮前:後日談-まぁいいか。全部買っても・・・(以下略)。 (2002-apr-30;)

その後、「ジャズピアノ名演集」、コンプリートすべく、ダイソーに出かけてみましたが、vol.1だけ売り切れでした。がーん。こうなると悔しいね。だれか、見つけたら買っといてくれ。200円で買います(嘘)。

で、9枚集めてみた所、メリー・ルー・ウィリアムス、ベイシー、シアリング、モンク、パウエル、ピーターソン、エロール・ガーナー、アート・テイタム、テディ・ウィルソン、ファッツ・ワーラーの10人しか入っていないことが判明。どうやら10枚のCDをばらして使っているらしい事がわかりました。とほほ。でもまぁいいか。105円だし。

それで、このCD、日本語の曲名がついてるんだが、これがなかなか味わい深いんですよ。涙のシンフォニー。ブギーでいこう。勇者チェロキー(ライディーンみたいだなー)。証拠(これがエビデンスだってわかる人いるんだろか)。受精(コンセプションてゆー曲ですが、なぜ?)。ばらの部屋(いや、ローズ・ルームだから、合ってんだけどね)。日曜(これも直訳)。粋なご婦人(ソフィストケイテッド・レディ)。素敵だね(ス・ワンダフル)。

・・・どうです?はてしなく脱力してくるでしょ?スゲェよ。これのディレクター。

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宮前:全部買っても1050円 (2002-apr-28;)

うちの近所に100円ショップのダイソーてぇのがあります。最近話題だよね。うちのカミサンもそこをうろつくのが好きで、この間つられて入ってみたんだが、いや、すごいいろんな物があります。CDまで売ってるのには驚いた。で、やっぱりこういう物があるんだね。「ジャズピアノ名演集vol.1〜10」。どんなのが入ってるかとゆーと、まぁ著作権の関係とかで古いヤツしかダメなんでしょうが、アート・テイタム、テディ・ウィルソン、カウント・ベイシー、etc.モンクやパウエル、もちろんピーターソンは欠かせませんね。

まぁいわゆるジャズ・ファンのヒトはこーゆーの、馬鹿にするけどね。いーじゃん。100円だし(税込み105円)。だってさー、パウエルやモンクはともかく、ちょっと聴いておきたいけど買う気にならないヤツって、あるじゃん。とくにオールド・ジャズとかはさー。ファッツ・ワーラーまでいるんだぜ。

でもなー、これら数々のジャズ・ジャイアントの皆さんも、まさか遠い異国の地でこんなあつかいを受ける事になるとは思わなかったろーなー。草場の陰で、「えーっ、俺、100円かよ!」って言ってんだろーなー。すいません。2枚ほど買っちゃいました。聴いてみておかしくなければ(録音とかね)、コンプリートしちゃおかなー。タタルか?

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宮前:名もなく貧しく美しく (2002-apr-21;)

またまたご無沙汰です。いやいや、やっぱ締め切りとかないと書かないモンですね。と、管理人に言ったら「じゃぁ15日が締め切りだ!」と言われたのであわてて書いてます。そういえばキーボードマガジンの締め切りもこの辺りで、そろそろ執筆しないといけません。

すでにNHKセッション505と新宿ピットイン夜の部という2大レコ発イベントも終え、ヌケガラとなっております。来てくれた皆さん、本当に有り難うございました。来れなかった方々、次がある(きっと)。CDを聴いて、心して待て!ってな感じ。

・・・と、ここまで書いたのが3月15日。すいません、めーさん。そのままひと月ほっときました。えーと、なにか話題、話題、と・・・そーだ、目出度く印税がでたんですよ。ワーイ、ワーイ。嬉しいなぁ。夢の印税生活への第一歩。天野さんの所へまとめて振り込まれるので、天野さんから電話が来て、折半しよう、とのこと。

天野:「でもねー、ちょっとフに落ちないんだよ」
宮前:「なんで?」
天野:「額がね、多すぎるの」
宮前:「いっぱい売れてんじゃないの?」
天野:「・・・いや、そんな筈は・・・」

ぅおいっ!リーダーがそんな弱気でどーすんの。まぁ俺も、先日のNHKでは自虐的ジョーク、連発だったので、ヒトの事ぁ言えませんが。まぁでも、そこそこ好調のようで、喜ばしいかぎりです。皆様、感謝感謝。まだ買ってないヒト、はやくしないと売り切れるかもよ(でも手元に在庫がございます)。

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宮前:身辺雑記 (2001-dec-21;)

え〜、だいぶサボッておりましたが。管理人に「日記」のカンバンをおろされちゃったもんなぁ。まぁ、当たり前か。一ヶ月以上書き込んでないもんな。とりあえずまとめて色々書こうかな。

暮れも押し迫ってまいりましたが、どーすかね、10大ニュースなんてね。いろいろ物騒な世相ですが、ウチらのバンドとしてはなんつっても祝!ファースト・アルバム、って感じですかね。

他には・・・ないな。まぁいつも変わらずこつこつライヴ、って感じなので。あっ、先日レコ発ライヴ、やったんですが、来てくれたお客さん、CDをお買いあげいただいたお客さん、有り難うございます。感想等、掲示板に載せてくれるとうれしいです。

天野さん、レコード評、やってるねー。デニー・ザイトリン、いーよねー。あの人、本職は精神科のお医者さんなんだが、いつ練習してるんだろーねー。こーゆーひと、イヤだよなー。俺なんかフルタイムのピアニストなのに。全然こんなじゃないもんなー。

まぁ、実際ピアニストだけやっていても、なかなか練習時間を捻出するのって大変なんだよね。色々と雑事があって。昼寝とかPS2とか・・・。それじゃダメか。いやでも、練習前の昼寝は重要なんすよ。多少でも眠気があると、基礎練はできません。カクジツに弾いてる時に寝てしまいます。んで、ホラ、うつらうつらしてる時、たててた足が落ちたりすると、「がくぅっ!」ってなるじゃん。ピアノ弾きながらあれをやると、すげぇびっくりするんだよ。

だからねー、よく寝て眠気をとばしてから練習しないとね。なんつってるウチに、仕事の時間になっちゃうんですが。

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天野:レコード話3 シノーラ/ジョン・スコフィールド (2001-dec-15;)

暫くでした!このもしかしたら、誰も読んでいないかもしれないこのコーナー(お願い、誰か反論して!)・・・またまた独り言ながら(でも楽しいワン)、再開!

shinora cover

最近、ずっとレコードづいていたので、古いコレクションを実家より取り寄せ(!)実はちょこっと忙しかったので(珍しいことなのだ!)持ってきてはいたものの、全然聴いてなかったのだが、引っ張り出してみた一品がこの「シノーラ/ジョン・スコフィールド」。ジョン・スコフィールドと言えば、今はもうおしも押されぬ大スターでありますが、僕が初めて彼を聴いたのは、高校生の頃(なんでそんな頃にこんなハゲ親父を・・・・)、日野皓正さんのバンドで来日した彼の音を耳にした一瞬、「ホレテ」しまったのであります。

なにしろブルージーで、B.B.キング好きであった僕の心を捉えた彼のプレイを評するに「こんなにカッコイイ、ジャズ・ギターがあったのか?!」とオーソドックス一辺倒にしかジャズ・ギター観がなかった僕の耳に新風を吹きこんでくれたのであった。

と言っても、オーソドックスなものがキライなわけじゃなく、色々聴いてはいたけれど、ギター演奏よりは、サックスとか、ダイナミックな表現をするヴォーカル的なものが常に好きだったわけで、もちろんそれだけではなく、ギタ−という楽器の技巧的な面にも勿論惹かれていたわけだが、とりわけこのジャズ・ギターっていうのはジャズという音楽の楽しさというか(僕にとっての)、技巧的な面を乗り越えて「これ!」みたいな感じになかなかなれなくて今まで来てしまっているので、今でもこのことは僕にとっての「大問題」になってしまっているのですが・・・。

話題がそれてしまった。とにかく、ジョンは僕にとっては最初の「リアル・ジャズ・ギター(!)プレイヤー」となった人であり、後になって僕の・・・そうだな、ジム・ホールに対する見方も変えてしまった(最初はあんまり好きじゃなかった)偉大なギタリストなのである。

そんな彼が、日野さんのバンドに在籍したり、これまた大好きなサックス奏者デイヴ・リーブマンのバンドに(そう言えば、その時の日野さんのバンドにデイヴも入っていたっけ・・・凄かった)いたりしていた頃、彼はいろんなセッションに参加していたようだが、レコード化されてはいないようだが、ヴァイブ奏者のゲイリー・バートンのバンドというのもあったらしく(ジョンはバークリー出身だから、師弟関係もあったんだろう)、そのゲイリーのバンドをいつも支えてきた素晴らしいベース奏者で作曲家のスティーヴ・スワロウとそれまでのジョンのグループの(多分)ドラムス奏者アダム・ナスバウムとトリオを組んだ。

このトリオは、3枚のアルバムを残しているが、私、思うに「この世でギター・トリオ・アルバム数多しと言えど、ただ一枚だけ選べと言われたら、これしかない!と断言する」レコード、「バー・トーク(当時、アリスタ/ノヴァスから出ていた)」を始め、この「シノーラ」「アウト・ライク・ア・ライト」(共にエンヤ)となっているが、ツアーも結構やっていたのだろう、後の2枚は同じツアーからのライヴ盤となっている。

で、僕としてはここで「バー・トーク」について書かなければならないところなのだろうが、今回引っ張り出してきたのは「シノーラ」で(バー・トークはもう常に僕の側から離れず、いっつも聴いているから、今回のような趣旨にはあわない)、暫く経ってから聴きなおしたら、過去にも勝る衝撃度!だったので・・・。

イヤー、しかしすごいトリオだわ!といってもここは聴いてもらうしかないのだが、柔軟に色々な彼等の経験を駆け抜けるかのような演奏・・・なんとこれ以上表現したらよいか解らないけれど・・・

そう言えば、ジョンはそのデビュー当時、まずジェリー・マリガン/チェット・ベイカーのカーネギー・ホール・コンサートで(CTI盤にある)、そして次の活躍はビリー・コブハム/ジョージ・デューク・バンドで、すごく当時としては画期的なソウル・ジャズ・フュージョンとでも言うべき新しいサウンドに寄与し、時代の最先端を行く人として注目を集め、スワロウはゲイリー・バートンのバンドにおいて、ジョンよりもっと前に新しいサウンドに常に関係してきた(ラリー・コリエルだっていたな!・・・ゲイリーっていうのも全くすごいヤツだ)。

こんなヒップな人達だからこそ出来た音楽なのだろう・・・関係ないようだけども、ゲイリーの当時のライヴ盤のジャケット、「こんな人達にジャズが・・・」と思って当時大笑いした事がある(興味ある方は、是非!内容も最高です!)。

今のジョンのサウンドも良いが、このトリオのサウンドを聴かずして、彼を語る無かれ!と強く言いたい。ゲイリーも後の彼のレコードで取り上げている「ホワイ・ドゥー・ユー・ドゥー・イット」などのシリアスなジャズ・チューンから、最後の「シノーラ」・・・これがショッキングで・・・とにかく聴いてくれ!と言いたい。

僕達は、これからも新しい時代を音楽においても切り拓いていかなくては、と考える事があるが(!)、そんなことを考えるのは、こうした少し前の時代の物を聴いている時に多い(勿論、新しい聞き物すべてを否定する積りは無いけれど・・・)。後の時代にも残る「良いもの」を創りたい!でないと、人が音楽から離れてしまう時代が来てしまうような気がして・・・。僕等の時代の責任は、重い。

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宮前:癒しって言葉は嫌いなんだが。(2001-oct-18;)

先日、ジャズ研時代の友人の結婚式がありまして、みんなで学生時代のバンドの再結成なんかして遊んだんですが。

そのメンバーで、日々の仕事に疲れ果て、最近ずっとナーバスになっちゃってて、元気なくて皆心配してたヤツがいるんですが、演奏終わったらなんかスゲェ元気になっちゃって、いやー、やっぱ音楽には癒しの力があるのかね。

で、昨日のりぶる。俺もその日、ちょっとこまごまと嫌な事があって、疲れてたし、イヤーな気分だったんですが、お店に行ったらなんかお客さん結構来てるし、しかも若いお嬢さんもいる(それが大きかった?)、演奏はこの間のレコーディング以来好調だし、終わってみたら元気になってました。聴いてくれた人たちも、元気になってくれたら嬉しいんだが。

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天野:レコード話2 ジェレミー・スタイグ/ファースト・アルバム (2001-oct-12;)

いやーすっかり秋ね・・・って、全くこれからの話には関係無いけどね。イヤ関係無くもないかな?

whats new cover

今日はフルーティスト、ジェレミー・スタイグの話。ボクは他にもたくさんいらっしゃると思いますが、ビル・エバンスとの共演盤「ホワッツ・ニュー/ビル・エバンス(ヴァーヴ盤)」で初めて聴いたのだが、ナンとマア、激しい表現を常にキープしている人だなーと(ちょっと解りヅライ表現かもしれないが、聴いてみてください)思ったもんですが、当時のボクとしては、すぐにサヨナラしてしまった人ではありました・・・何故って、とっても「クドク」思えたから。エバンスともあんまり相性が・・・とか思ったりして。でも実は結構この二人、随分前からお互いに尊敬のマナコだったらしいです、へ〜、わからないもんだね(ライナーによれば)。

で、このレコードですが、お相手のピアニストが違って、デニー・ザイトリン。知っている人は知っている、お医者様ピアニスト(それも精神科だそうだ)。しか〜し!そんな肩書きは一切無用!の実に素晴らしいプレイヤーで、そのバンド経歴もさることながら(実はそんなこと、聴く方にはまったく関係ないのだが)、どうして今まで(っていうか、今でも)ジャズの表舞台(ってなんだろう?)に出てくる事が無かったんだろうと不思議なくらいなのだ。といってもまあ、このレコードも、そしてピアニスト、デニー・ザイトリンのレコードも最初は天下のCBSが出してたわけだから、結構スゴイ事なのだろうとは思うが、それだけ二人とも注目の新人だったってことらしい!素晴らしいことだ。

特に僕にとっては、ECM盤のチャーリー・へイデンとのデュオ(デニーさんは殆どのリーダー作をチャーリーと吹き込んでいる)や、Paj盤「タイダル・ウェイブ」などが素晴らしく、今でも良く聴くのだ。

・・・ン?デニー・ザイトリンのリポートじゃないんだ・・・スンマソン(おさる風)!で、当のこのレコードだが、ワタクシ的には、結構過去のジェレミーさんのイメージよりは(その通り!な部分も勿論あるが)「おっ?」と思わせる程、デリケートな表現もチラチラ・・・素晴らしいのです、その他の部分とのバランスが・・・これは良い!「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」なんてやってて、これが・・・!エバンス盤は「結構激しい部分のエッセンスを凝縮したような感じになっているんだと改めて感じさせるような演奏。結局の所、僕たちだって演奏する時にゃ、色んな気分にその日によってなっているわけで、レコーディングといえど、それは変わらないはず。タマタマそうだったのねと思えば納得、納得。というわけで、今はすっかり仲直りして(?)愛聴盤にしています。みなさん、一人のアーチストにちょいと引っかかったら、ライヴの10や20は必ず聴きに行きましょうね(反省)・・・。

でもレコードでしか滅多に聴けない人はどうするかって?そりゃ〜10年や20年、えさ箱あさりに専念する覚悟をすりゃいいわけですよ!!!そんじゃ!

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天野:レコード話1 パノラマ/カーズ (2001-sep-29;)

そうなんです、(てナンなんだよ!)カーズ。僕の生徒さんくらいだともう知らない人がきっと多いんだろうなーと思いながら、ご紹介していきましょう。70年代後半に活躍していた、ウーン今はどうしているかぼくも知らないけど(消息を行っている方、是非掲示板に書き込みを・・・)、当時はラジオやテレビでもうしょっちゅう出ていたから、みんな嫌でも聴いていたグループなのでは・・・と思います。ナツカシイと思う方、結構居るでしょ。

しかし僕が思うに(飽くまでも僕が、です)、一番ポップス界が元気の良かった頃、沢山のグループが活躍していましたが、その中にあって一際異彩を放つ今思うと非常に今に通づる、「テクノ色」が非常に色濃いサウンド・キャラをしていたのがこの「カーズ」。結構長い間活動していたので、アルバムによってサウンドはロックンロール色が濃い物もあればこのレコードのようにテクノ色(と僕は思う)が色濃い物など様々だけど、基本的にはロックバンド!ね。

ボーカルのリック・オケイジック(ヘンな名前・・・)はスゴクわざとらしくなく個性的な声質の持ち主で作曲も素晴らしい!そして当時の僕を(ケッコウ、ハードロック好きだったからね〜)「?」にしたギターのエリオット・イーストン!でもね、当時、彼の写真を見て(左利きだ)、なんとなく音を聴く前に「あー、なんか、この人上手そう」って直感が働いたんですね〜。そうなんです派手なソロとかあまり無いんだけど、曲の「ある部分」に「ギュッ」と凝縮されたソロとか、アンサンブルプレイがなにしろ素晴らしい!

これからギターをを始める人とか、テクノ好きだけど、ギターのフィーチャーの仕方がカッコイイモノを聴きたい!という方には(ホント、こういう事は、昔、「ヘタウマ」なんて言葉が流行ったけど、ゼッタイ下手じゃ出来ないんだぜ、若い衆!)ゼッタイオススメ!みんな、もっと70〜80年代を見なおそう!って言っても、別に懐古主義じゃなく、今でも通づるものは案外この頃のものにあり!ってことです。懐古には全く意味無しですよね。では。

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天野:久しぶりにレコード (2001-sep-28;)

先日横浜で仕事があった日、大分前に良く通っていた中古レコード屋さんに久しぶりに寄ってみた。関内だ。

祭日の夕方遅くとあって、秋風が吹いて、人も、オフィス街とあって、こんな日は閑散としてる。ちょっとレコード屋さんも寂しげなたたずまいだ。でもまあ、お客は少ない方が、勿論お店にとっては、大変な事なんだろうが、僕にとってはとっても居易い状況。十二分にショッピングを堪能した後、ふと壁を見ると、11月で閉店、とある。「えーマジカヨ」と当然なる。「暇なほうが嬉しい」と言っておきながら、ゲンキンナヤツ。

ちょっと安心したのは、2軒の内の1軒を閉じるのだそうだ。社長さんは、それこそ4〜5年前にライブで知り合った、チョットした知人だ。だから「ご無沙汰しすぎて、なんか悪かったかな」なんて思った。今度は伊勢崎町の本店の方に行ってみようとおもった。よく会計の端数を負けてもらったっけな・・・。身体の具合いでも悪くなっているんじゃなかろうな?色々な思いが巡ってしまった。

が、ここはレコード屋さんだから、レコードを買おう!おっ、相変わらずあるね、一枚500円、三枚1000円コーナー!こういうところに、案外欲しくて探していたヤツがあったりするんだよなー・・・あった、あった。

last date cover

white frames cover

本日の収穫、「ラスト・デイト/エリック・ドルフィー」、なんと懐かしい「パノラマ/ザ・カーズ」。これまた懐かしの「ホワイト・フレイムス/スノーウィ・ホワイト(知ってる?あのシン・リジィの最後のギタリストだ!)」そして実はずっと探していた「ミスター・フォスター/アル・フォスター」だ!これから、僕の好きなレコード評を僕の視点から少しずつここで紹介していこうと思いますので(いつも、と言うわけにはいかないけど)宜しくお願いします!

とりあえず、秋の夜長は、レコードで!ちゃんと20分位経ったら、ひっくりかえさないと!そんじゃ。

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宮前:「片づけられない症候群」(2001-sep-26;)

こんな話、ライヴ日記に載せるのもナンですが、掲示板に書くには長くなっちゃうので。

えー、最近テレビで「片づけられない病」の人というのをよく取り上げていますが、あれはまさに、オレ。で、俺の練習室は常に「のっぴきならない事態」になってるんですが、1、2年にいっぺんカミサンの怒りがバクハツするので、片づけます。なぜカミサンにやらせないかというと、まぁ譜面とか、テープとか、どこに行ったかわかんなくなっちゃうからなんだけども。んで、そうやって久しぶりに片づけていると思わぬなつかしいモノに出会ったりしますね。

話は飛んで、去年、シンセサイザーが溶けまして。と言うとたいていの人が「なんじゃそりゃー」って言うんですが、えー、仕事でちょいとシンセを使いまして、そん時ピアニカも使いまして、同じソフト・ケースに放り込んでおいたら、シンセの鍵盤が押されっぱなしになって、去年の猛暑で、鍵盤の裏側の補強用の鉄板の接着剤が溶けだして、下とくっついちゃった、と。まー、いかにだらしのない楽器の管理をしているか、というズボラな話なんだが。

で、もう鍵盤部分は使えないんですが、頭脳は生きてるんで、音源としては使えるわけです。で、まぁ捨てるのもナンだとおもって保管(放ったらかし)していたんですが。今回片づけをしながら、俺はいったい、これを音源にDTMとかやるような人間か?と自分に問うた所、違う、と。

でもなー。頭脳は生きてるんだし、もったいない。だれか、使う人がいれば、もらってくれないかなー。機種はローランドの「JV−80」というヤツです。もう10年くらい前のヤツなんで、誰もいらねーか。いや実際、デジタル・シンセ位、古びたらどーしようもないモノもないねー。これが20年位前のアナログならヴィンテージとか行って引く手あまたなんだがなぁ。

なんてシンセを前に考えてると、ちっとも片づけが進まないんですね。

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ギタリスト天野丘の音楽 Updated: 2004-jun-07; (c) 1998-2007 Takashi Amano All Rights Reserved.